【光回線が遅い時】NTTが提供するNGN速度テストでフレッツ光回線の速度を計測する方法
「フレッツ速度測定サイト」が2019年10月30日にリニューアルされています。簡単にフレッツの速度を測定したい方はhttp://www.speed-visualizer.jp/ から測定できます。
フレッツ光回線を引いたものの通信速度が遅いと感じた場合は、まずNGN速度テストを行ってみることをおすすめします。
NGN速度テストとは?
NTTが提供するISP(インターネットサービスプロバイダ)を介さないフレッツ光回線のスピードテストです。
ISPを介さずにNTTに設置されたNGNサーバーと直で通信しますので、今お使いのフレッツ光回線がどのくらいの速度でご自宅のONU(光回線終端装置)まで通信しているかを調べることができます。
要はこのNGN速度テストでそれなりの速度が出ていれば、速度低下の要因は他にあると言えます。
サービスを利用する場合、対応OSやブラウザを確認してください。
【サービスご利用条件】
「フレッツ速度測定サイト」は以下のOSとブラウザに対応しております。
・対応OS(注5)
Windows 7 (Starter/Home Premium/Professional/Ultimate)SPなし/SP1
Windows 8.1 (無印(エディション表記無)/Pro/Enterprise)
Windows 10 (Home/Pro/Enterprise)
・対応ブラウザ
InternetExplorer 11.0
Microsoft Edge(注5) いずれのOSも日本語版のみ対応しております。
いずれのOSも32ビット版と64ビット版に対応しております。
フレッツ速度測定アプリは対応OS以外でご利用いただけません引用元:NGNサービス情報サイト
NGN速度テストの実行方法
できる限りパソコンとONU(光回線終端装置)だけを有線LANで繋いだ状態が望ましいです。途中で無線LANルーターなどを介するとその無線LANルーターの性能によっては正しく計測できないからです。
NGN速度テストを実行するには、まず新しいネットワークをセットアップします。(Windows7で説明しています)
「コントロールパネル」→
「ネットワークと共有センター」→
「新しい接続またはネットワークのセットアップ」
と進み、「インターネットに接続します」を選択します。
「新しい接続をセットアップします」を選択します。
「ブロードバンド(PPPoE)」を選択します。「既存の接続を使用しますか?」の画面が出た場合は、「いいえ、新しい接続を作成します」を選択します。
次の画面では以下のように入力します。
NTT東日本の場合
- ユーザー名欄にguest@v4flets-east.jpと入力します。
- パスワード欄にguestと入力します。
- 「このパスワードを記憶する」にチェックします。
- 接続名にサービス情報サイトと入力します。(自分の分かりやすい名前でも構いません。今回はipv4NGNにしています)
NTT西日本の場合
- ユーザー名欄にspeed@speed.flets-w.jpと入力します。
- パスワード欄にspeedと入力します。
- 「このパスワードを記憶する」にチェックします。
- 接続名にサービス情報サイトと入力します。(自分の分かりやすい名前でも構いません。今回はipv4NGNにしています)
各項目を入力できたら接続をクリックしてスキップをクリックします。
閉じるをクリックします。
以上でセットアップは完了です。
次に、NGN速度テストページのURLをメモ帳などにコピーしておきます。下のページは通常ブラウザで開いても表示されませんが、その状態でブックマークしておけば次回のテスト時にすぐアクセスできます。
- NTT東日本(http://www.v4flets-east.jp/)
- NTT西日本(http://www.flets-west.jp/speed/index.html)
システムトレイにあるネットワークアイコン、もしくはコントロールパネルのネットワークと共有センター左メニューにあるアダプター設定の変更からセットアップした接続を選択します。
パスワードを入力します。
この時点で通常のサイトなどは表示できなくなります。
先程、メモ帳にコピーしておいたNGN速度ページのURLをブラウザの検索ボックスに貼り付けるか、ブックマークから直接アクセスします。
ブラウザを開いてすぐにキーボードのEscキーを押します。検索バーにURLを貼り付けます。ブックマークからの場合も選択して開きます。
無事NGN速度計測ページが表示されればOKです。あとは速度計測をクリックして計測するだけです。
シングルセッションとマルチセッションが計測できます。計測が終わればシステムトレイのネットワークアイコンから接続を切断します。
ここで計測した速度はONU(光回線終端装置)間との速度ですので、通常はISPに加え、無線LANルーターやPLCなどを介すことにより速度は落ちます。
ですのでこのテストで正常範囲内の速度がでているならば、他の要因を探ってみることになります。
その要因はPCの性能やネットワークをどう構築しているかなど様々ですのでご自分で調べてみて下さい。
NGN速度測定アプリ
NGN速度計測ページから速度測定アプリをダウンロードすることができます。このアプリをダウンロードしておけば、ブラウザでNGN速度計測ページにアクセスする必要がないので便利です。
ダウンロードしたzipファイルを解凍してSpeedMeasureWestNext.exeを実行すると起動します。インストールは不要です。
NGN速度測定サイトにアクセスできない場合
NGN速度測定を行う場合は、基本的にONU(光回線終端装置)とパソコンを直接LANケーブルで接続した状態で行います。
間にルーターを挟んだ状態ではアクセスできない可能性が高まります。
下のような画面が出てアクセスできない場合は、いくつかの設定を確認します。
「コントロールパネル」
「ネットワークと共有センター」
と進み、ローカル接続エリア接続をクリックします。
IPv4とIPv6の項目がインターネットになっているか確認します。
ネットワークアクセスがなしになっている場合は、プロパティをクリックします。
インターネットプロトコルバージョン4とインターネットプロトコルバージョン6にチェックを入れてOKをクリックします。
設定を確認できたらONU(光回線終端装置)を再起動させます。これでアクセスできない場合は、公式HPを参照してみてください。
光回線の占有型と共有型について
日経新聞によると光回線の契約数は3000万件を突破したようです。契約者増加に伴い光回線でも遅いと言う声を耳にしますが、今のところ私は大丈夫です。
戸建てタイプとマンションタイプで速度も違ってくるようです。おそらくその理由は光回線の導入方法にあります。
光回線には占有型と共用型があり、前者の場合は戸建てに電線から直で光ケーブルを引く方法。後者の場合はマンションなど集合住宅において他の部屋と回線を共有する方法になります。
当然共有型の場合は他の部屋の人が使っている時間帯と被れば速度は落ちます。月額利用料も占有型に比べてその分安くなっています。
今から光回線を契約しようとしている人は、IPv6の次世代インターネット接続環境「IPoE」対応のプロバイダーを検討してみても良いと思います。