話題の「ChatGPT」の使い方。日本語にも対応!AIはどのくらいの精度で質問に答えてくれるのか?
AIとチャット形式で対話できる「ChatGPT」を使ってみました。
AI(人工知能)と言えば、GoogleアシスタントのAIスピーカー「OK Google」や、Appleの「Siri」、Amazonの「アレクサ」などを活用している人も多いのではないでしょうか?
これらは音声ベースの対話でこちらの質問などに答えてくれます。便利ですよね。
しかし、なぜテキストチャットベースの「ChatGPT」が話題なのか?
今回は「ChatGPT」の使い方や使ってみての率直な感想をまとめておきます。
目次
ChatGPTとは?
ChatGPTはOpenAIと言う会社が開発、提供するチャット形式の対話ツールです。
OpenAIはサンフランシスコを主要拠点とし、2015年末に設立された非営利団体です。
Elon Musk、Sam Altman、Peter Thielと言うIT業界の著名人から10億ドルもの寄付を得て創設されています。
2019年3月には、OpenAI LPと言う「利益の上限付き」の営利企業の創設も発表されています。
OpenAIが目標とするミッションについてはこう書かれています。
We believe our research will eventually lead to artificial general intelligence, a system that can solve human-level problems. Building safe and beneficial AGI is our mission.
Google翻訳:私たちの研究は、最終的に人間レベルの問題を解決できるシステムである人工知能(AGI)につながると考えています。安全で有益なAGIを構築することが私たちのミッションです。
AI分野のスペシャリストが集まっている会社なので、今後の動向にも目が離せないですね。
ChatGPTのアカウントを作成する
ChatGPTを試したい場合には、まずOpenAIのアカウントを作成する必要があります。
サイトはすべて英語表記ですが、簡単ですので手順通りに進めていってください。ChatGPTは日本語も問題なく使えます。
まずはOpenAIの公式サイトにアクセスします。
https://openai.com/blog/chatgpt
「Try ChatGPT」をクリックします。
Eメールアドレスとパスワードを入力して「Continue」をクリックします。GoogleアカウントとMicrosoftアカウントでも登録できますが、今回はEメールアドレスと電話番号で説明しています。※電話番号はセキュリティ上の理由で身元を確認するためだけに使われます。
名前を入力します。アメリカの場合、氏名の入力順はFirst nameが名前、Last nameが名字になります。※この画面が出なかった場合は気にせずに先に進んでください。記事を書く用にスクリーンショットを撮っていたのですが、整理していたら順番が分からなくなりました。
メールアドレスの確認をします。※メールが届かない場合は「Resend email」でもう1度メールを送ります。
受信したメールから「メールアドレスの確認」をクリックします。
次に電話番号の確認をします。下のように入力して「Send code」をクリックします。
スマホに6桁の認証コードが書かれたショートメッセージが届きますので、コードを覚えておきます。
サイトに戻り6桁の認証コードを入力すると以下のような画面になりますのでそのまま進めていきます。
これでChatGPTが使える状態になります。
ChatGPTの使い方
ChatGPTを使う上での前提として制限付き事項がありますので確認しておきます。
- 誤った情報を生成することがある
- 時折、有害な指示や偏った内容を生成する可能性がある
- 2021年以降の世界と出来事に関する限られた知識
使い方は本当にシンプルで、チャットのテキストボックスに質問などを入力して送信ボタンを押すだけです。
AIが質問に答えてくれます。
かなり自然な文章で回答してくれました。
少し違った質問をしてみます。
難読漢字も自然な形で詳しく説明してくれました。
ではCSSについて質問してみます。
本当に分かりやすく簡潔に説明してくれました。しかもコード付きでコピーまでできます。これは凄いですね。
ではあらかじめ間違った答えを入力してみます。
素晴らしいですね。
人に話かけるようにチャットしても面白いです。
チャット履歴のクリア
ChatGPTに聞いた内容は記録されて機会学習しています。チャット履歴を消したい場合は「Clear Conversations」を押すと削除されます。
ChatGPTとGPT4(ChatGPT Plus)の違いについて
ChatGPTには、無料版のChatGPTと有料版(月額$20)のGPT4(ChatGPT Plus)が用意されています。
無料版と有料版の違いは以下のようになっています。
ChatGPT Plus(GPT4)の概要
サイトにはこう書かれています。
GPT-4 is OpenAI’s most advanced system, producing safer and more useful responses.
Google翻訳:GPT-4 は OpenAI の最も高度なシステムであり、より安全で有用な応答を生成します。
GPT4は無料版のChatGPTと比べて、正確性や応答速度なども現時点で最上位の位置付けにあります。
無料版は複雑で難しい質問などをすると、AIの応答速度が非常に遅い時があります。使ったことがないので分かりませんが、おそらくGPT4ではそのような時の応答速度や正確性も向上しているのだと思われます。
またChatGPT自体の需要が多い時(ネットワーク混雑時)にもGPT4が優遇されている感じです。
有料版の支払い方法には各クレジットカードが使えるようです。
OpenAIのその他の製品
OpenAIの製品には、テキストで入力したものを画像として生成できる「DALL·E 2」や音声をテキストに書き起こし、多くの言語を英語に翻訳できる「Wisper」があります。
OpenAIのアカウントを持っていると制限付きで利用できますので試してみてはいかがでしょうか。
https://openai.com/product/dall-e-2
まとめ
ChatGPTを使ってみた感想は「自然な会話ができて回答も簡潔で分かりやすい」です。
ただし、無料版での質問内容によっては応答速度が非常に遅い時があります。よって、急いで調べものをしたい時などには不向きと感じました。
とは言え、とにかく使ってみるとその凄さは体感できます。プログラミングなどの質問もコード形式で具体的に回答するのには驚きました。
AIの進化って凄いですね。
OpenAIのChatGPTに関する論文なども読んでみると面白いです。
AIによってどのようにこの世界が変わっていくか?今ある仕事の何%がAIの置き換わるか?などの興味深い考察を見ることができます。