RealSyncの使い方を解説。パソコンにあるデータファイルを別ドライブに一括同期させる方法

   2021/01/20

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パソコンにあるデータファイルをバックアップする時は、専用のバックアップソフトやRAIDなどを使っている人もいらっしゃると思います。

本題の前に、少しRAIDのことを話します。

そもそもRAIDはバックアップツールではありません。元々サーバーの耐障害性を高めてシステムを停止させない技術です。

企業や銀行などの重要なシステムが障害で停止すると一大事なので、そういうリスクに備えて使われる技術です。

それが一般家庭用途のPCでも使えるようになったのもあって、バックアップツールと勘違いされがちです。

例えば、RAIDの場合、データを複数のハードディスクに分散することで、性能と耐障害性を同時に確保できると言うメリットがある反面、ウイルスや破損したファイルには対応できない為、それらも自動的に分散してしまうと言うデメリットもあります。

また、HDDを複数使用する際には、故障確率も必然的に上がることになります。

RAID0(ストライピング)を除き、HDDの故障に備えてRAIDを使用するのは良いのですが、ある程度の知識が必要になりますし、冗長性や対障害性を高めようとすればするほどコストもかかります。PCや自宅サーバーを365日稼動しっぱなしで毎日頻繁にハードディスクにアクセスする環境でないならば、無理にRAIDを使用する必要はないと思っています。

そこで、もっと手軽にファイルを別ドライブに自動同期させたい場合、RealSyncと言うソフトが使いやすいです。

今回紹介するRealSyncは、任意のファイルやファルダを別ドライブに自動で一括同期させることができます。「このフォルダは別ドライブにもコピーを取っておきたい」と言ったケースに便利なソフトです。




RealSyncのダウンロード

RealSyncは軽量かつインストール不要です。動作OSは、Windows95及び、NT4.0以上。また、Windows98,Me,2000,XP,Vista,7,8となっています。

こちらよりダウンロードできます。

zip版を選択してダンロードします。

ダンロードしたファイルを解凍します。

解凍したフォルダにあるRealSync.exeをクリックすると起動します。

RealSyncの使い方

使い方もシンプルです。まず、上部メニューの更新ボタンをクリックして、追加をクリック。

次の画面では、下のように設定します。

  1. 更新元フォルダと更新先フォルダを選択する
  2. 自動更新の対象にする場合はチェックを入れる。チェックを入れると更新元のファイルが更新された場合に自動で同期される。
  3. OKをクリック。

ホーム画面が表示されますので、更新元フォルダと更新先フォルダに間違いがないか確認します。

間違いがなければ、今すぐ更新するをクリックするとファイルがコピーされます。

他にも追加したいフォルダがある場合は、上記の方法でどんどん追加していけばOKです。



自動更新の設定

自動更新は、更新元のフォルダやファイルが更新された際に自動でコピーを実行します。また、時間を設定することで、「~分置きに更新」と言ったことも可能です。

自動更新させるには当然ながらRealSyncを起動しておく必要があります。

また、あらかじめオプションの一般設定から自動更新をオンにしておきます。更新間隔もこの画面から設定できます。

あとがき

私はデータファイルのコピーには昔からこのRealSyncを使っています。

私の場合、「更新したファイルを元に戻したい」と言うケースがあるので、自動更新はオフで使っています。その場合は、「今すぐ更新する」を使って手動で更新することになりますが、やっぱりその方が確実だと感じます。

万が一、ウイルス感染したファイルや破損したファイルが自動更新されても困りますので。

このソフトの良いところは、インストール不要かつ軽量で、常時起動していてもメモリ消費が少なく、操作もシンプルで分かりやすいところです。

そもそも、データファイルのバックアップとは目的のファイルを正常な状態で保存することです。

自動更新を除いて、自分で更新したファイルを自分の意図によりRealSyncで同期させるのは限りなく望ましいバックアップだと思っています。

非常に使いやすいので皆さんも試してみてはいかがでしょうか。

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