PLCアダプターは無線LANが届かない場合に試してみる価値があります

   2019/07/11

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有線も引けないし無線LANも電波が届かない、または安定しないと言った場合にはPLCアダプターを試してみるのもありだと思います。

PLCアダプターはコンセントに差し込むだけで電力線を通じて離れた場所でもインターネット接続ができます。

いくつかの注意点をクリアできれば有線と同じように安定した通信が可能であり、配線不要で設置も楽です。

結構知らない方がいらっしゃるようで、無線LANのようにまだ認知されていない印象を受けます。



PLCアダプターとは?

PLC(Power Line Communication)とは高速電力線通信のことで、電気配線を通じて情報を送る通信技術の1つです。

家の電気配線を通じてLAN環境が構築できますので、コンセントに差し込むだけで配線も不要です。

通常、マスターアダプターとターミナルアダプターの2個セットで販売されています。

マスターアダプター(親機)とターミナルアダプター(子機)の外観は同じです。

切り替えスイッチとLANポート。

ノイズ軽減コンセント付きのケーブルを繋いで使用します。

使い方の例

ルーターからLANケーブルをマスターアダプターに引いて1階のコンセントに挿し込み、ターミナルアダプターは2階にあるコンセントに差し込みます。

そして2階のターミナルアダプターからPCにLANケーブルを引くと言った感じです。




PLCを購入する前の注意点

PLCは電気配線を通して情報を伝送しますので、家に設置してある分電盤と宅内配線により通信できないこともあります。

一般家庭における電気配線の多くは、単相三線式100V配線です。

家のブレーカーボックスを開けるとブレーカースイッチが上下2列に並んでいると思います。

このブレーカースイッチはL1相とL2相の異なる相で、宅内の100Vコンセントに配線されています。

PLCは同相、つまりL1相から配線されているコンセント同士、またはL2相から配線されているコンセント同士で使用するのが望ましいのです。

異相同士の場合、減衰により通信不能、通信不安定、速度低下などが発生しますので購入前に設置したい場所のコンセントが同相にあるか確認することが重要です。

また、PLCに影響を与えるものはなるべく異相のコンセントを使うようにするなどの配慮も必要です。

PLCに影響を与えるもの

  • ACアダプター
  • スマホなどの充電器
  • ドライヤー
  • タッチライト
  • 掃除機
  • エアコン
  • 電子レンジ

PLC製品によってはノイズフィルターコンセントが付属しています。その場合、上記で挙げたような物をノイズフィルターコンセントに差し込み様子を見ます。

速度低下や通信の安定性などを見て、問題なければそのまま使用する感じです。

ここまで注意点を述べましたが、同相だからと言って安定した通信ができるとは限りませんので、実際は「買って試してみる」しかないです。

無線LANも有線LANもダメな場合に最後の切り札としてPLCアダプターを検討してみるのがいいかも知れません。事実、私も買って試すしかない状態でした。

通信速度について

私の場合、幸い通信も安定しており、速度も25Mps程度出ていました

購入したのが7年前で、私の家はブロードバンドでしたので速度も25Mbpsなら許容範囲内です。

しかし、今は光ケーブルを引いていてる人が多いはずです。

現状販売されているPLCの物理インターフェースは100Base-TXまでがほとんどです。1000Base-Tに対応している製品も過去にありましたが、結局のところ製品に記載されているPLC間のベストエフォートがネックになります。

ベストエフォートとは?

正式にはベストエフォート型と言い、安定性や通信速度を保証しないサービスの事です。その代わりに表記されている通信速度に近づけるよう「最大限の努力をします」と言ったものです。

現状ではPLC間のベストエフォートの30%ほどが出れば御の字だと思います。環境がよく減衰もなければそれ以上を期待できそうですが・・。

これらの規格について知りたい方は、別記事に書いてありますので参照してみて下さい。ネットワークを構築する際に覚えておくべき基本知識です。



あとがき

私が使用していたPanasnic製のHD-PLC/BL-PA510KTと言う型番はすでに生産終了している製品です。

ですので、その頃の製品と比べ、最近の製品はベストエフォートも上がっています。

とは言え減衰の有無、機器干渉や伝送距離などにより速度は低下します。

これは無線LANにも言えることですが、無線LANの場合は2.4Ghz帯がダメなら5Ghz帯を使用と言うように周波数帯域を変えて使用できますのでまだマシです。

しかしPLCアダプターの場合は同相でなおかつコンセントに差す機器にも注意を払わなければいけません。

そして何より「買って試してみないと分からない」のです。

私が買ったPLCアダプターは当時16000円ほどでした。今は価格コムなどで見るとかなり安いですね(汗)

特に減衰もなく機器の影響もなければ有線と同じように安定した通信が可能ですので試してみる価値はあるかと思います。

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