Windows7でゴミ箱に入れたファイルを完全に消去する方法

   2019/03/16

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Windowsでは削除したいファイルをゴミ箱に入れるだけでは完全に消去したことにはなりません。完全にファイルを消去するには「ゴミ箱の中身を空にすればいい」も間違いです。

どういうことかを説明します。まず削除したいファイルをゴミ箱に入れた場合、

「削除したいファイルをゴミ箱に入れる」=「インデックスが削除される」

となります。インデックスとはドライブ内のファイルを素早く検索できるようにする牽引のようなものです。簡単に言うと、「このファイルはこの場所にある」と言う印です。

要は、その印が削除されるだけですので、当然ファイル自体は残ります。

では、ゴミ箱の中身を空にするとはどういうことか?と言いますと、

「ゴミ箱の中身を空にする」=「データを視覚的に確認できないようにする」

となります。視覚的に確認できないので触りようがないのです。しかし、データそのものは残っています。ファイル復元ソフトなどを使うと簡単に復元できたりします。

削除したいファイルを完全消去するには、ハードディスク上に残っているデータを完全に上書きする必要があります。

今回はその方法を書いておきます。



cipher.exeを使う

Windowsではcipher.exeと言うコマンドプロンプト上で使える暗号化ファイルセキュリティツールがあります。

このcipher.exeは主にファイルの暗号化に使用するツールですが、/wオプションを指定することによって、ドライブを上書きすることも可能です。

cipher.exeの/wオプションには以下のような特徴があります。

  • ハードディスクの空き領域だけを完全消去できる
  • データを3回上書きして最後に消去する
  • NTFSのみが対象
  • FATパーティションは4Gbytesまでしかファイルを作成してくれないので、4Gbytes以上の場合、完全消去できていない領域が残る可能性がある
  • 完全消去の確認は不可能

ハードディスクがNTFSかどうかを確認するには、キーボードショートカットで、+ Eと入力し、エクスプローラーを起動させます。消去したいドライブの上で「右クリック」→「プロパティ」から確認できます。

cipher.exeでドライブの空き領域を完全消去する方法は簡単です。

まず、他に起動しているプログラムがある場合は全て終了させます。ドライブのフォーマットがNTFSであることが確認できたら、コマンドプロンプトを起動します。コマンドプロンプトの起動方法はいくつか存在しますので興味のある方は別記事を参照してください。

キーボードショートカットの + Rで「ファイルを指定して実行」にcmdと入力してOKをクリックします。

ここでは例としてDドライブ内の空き領域を完全消去したい場合、コマンドプロンプト画面に、

cipher /w:d:

と入力してEnterを押すだけでコマンドが実行されます。実行はハードディスク上の空いた領域にデータが上書きされますので時間がかかる場合があります。

ハードディスクを譲渡したり廃棄する場合

cipher.exeの/wオプションはハードディスク上の空き領域を完全消去できる機能です。ハードディスクを誰かに譲渡したり廃棄する場合は、プライバシーを守る為にも、中身のデータを完全に消去しておくのが望ましいです。

ハードディスクの中身を丸ごとを完全消去したい場合は、一度ドライブをフォーマットしてドライブを空にした状態で行うのがベストです。

ドライブのフォーマットもエクスプローラーから実行できます。※ドライブのフォーマットを行うとドライブ上のデータは削除されますが、完全消去されるわけではありません。クイックフォーマットにチェックを入れると時間を短縮できます。

ドライブをフォーマットした後に上記で説明したcipher.exeの/wオプションを実行すれば、ドライブの中身を丸ごと完全消去できます。

HDDは物理的に壊すことでもデータの復元は困難になりますが、ハンマーを用意して叩きまくるのは疲れるだけでしょう。

SSDのデータ完全消去について

HDDはデータを上書きすることで完全消去できますが、SSDはTrimにより空いたスペースから優先的に書き込みが行われる為、データを上書きする際にもHDDのように単純に上書きできない仕組みになっています。

SSDの中身を完全消去したい場合は、SSDのメーカーによりユーティリティソフトが用意されている場合がありますので、それを使用するのもひとつの手です。

例えば、私が使用しているSanDisk製のSSDでは、過去記事でご紹介したSanDisk SSD Dashboardにドライブの消去機能も付いています。このソフトはSSDを管理するのに非常に便利で優れたユーティリティソフトです。

SSDを選ぶ時は、こういった「痒いところに手が届く」ユーティリティソフトが提供されているかどうかも目安に選んだ方がいいですね。

ゴミ箱の場所

デスクトップ上にはゴミ箱のアイコンがありますが、本体は$RECYCLE.BINと言うフォルダの中にあります。

ゴミ箱に入れずに直接ファイルを削除するキーボードショートカットShift + Delで削除したファイルはこのフォルダ内にも表示されません。

$RECYCLE.BINを表示させるにはコントロールパネルのフォルダオプションから、

「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」

にチェックを入れて、

「保護されたオペレーティングシステムを表示しない(推奨)」

のチェックを外す必要があります。

$RECYCLE.BINはそれぞれのドライブに生成されています。

Dドライブの$RECYCLE.BINの中身を見てみるとゴミ箱フォルダが表示されています。

この画面からゴミ箱の中身を空にすることもできます。

誤って削除したファイルなどは、まずこのフォルダを確認すればいいわけです。

確認した後は上記の設定を元に戻しておきましょう。特に「保護されたオプレーティングシステムを表示しない(推奨)」はチェックを入れておかないと誤って重要なシステムファイルを削除してしまう可能性もあるので忘れずにチェックを入れておきましょう。

Shift + Delで削除したファイルについては、削除して間もなければ復元ソフトで復元できる可能性があります。別記事に書いていますので参考にしてください。

まとめ

普段はほとんどゴミ箱に入れてそのままのケースが多いと思います。

cipher.exeの/wオプションは、そんなに頻繁に使用する機会はないと思いますが、プライバシーを保つと言う点でも定期的に実行することで精神的にも安心できるのではないでしょうか。

ただし、cipher.exeの/wオプションは完全消去できたかどうかの確認ができないと言うデメリットもあります。どうしても確認したい場合は、ファイル復元ソフトなどで復元できるかどうかを確認するしかないです。

あとは、間違いなく削除してもいいファイルなのかどうかをよく確認して実行する必要があります。

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