東プレのキーボード「REALFORCE」が届いたのでレヴュー!型番による違いや特徴などを解説。

   2021/01/20

この記事のURLをコピーする

ずっと使用していたキーボード「ロジクールK800」の調子が悪くなり、この際思い切ってREALFORCEを買ってしまいました。

そう!憧れのハイエンドキーボード「東プレ REALFORCE」です。

ハイエンドキーボードは、他メーカーではHKKBのProfessionaシリーズやFILCOのマジェスタッチ、LOGICOOLだと「CRAFT」「MX KEYS」などがあります。

「安いキーボードが壊れたら買い替える」と言うのもコスパ的にはいいかも知れませんが、「どうせならよく使うキーボードは良い物を買った方が長い目で見てもコスパが良いかな」と思い、ハイエンドキーボードの中では王道とも言える東プレ REALFORCEを今回購入しました。

結論から言うと東プレ REALFORCEはこんな方におすすめできます。

仕事でデータ入力や文字入力をよく行う
ブロガーやウェブライター
今使っているキーボードに不満がある
キー入力による指や手首の負担を軽減したい

東プレ REALFORCEは型番により細かく仕様が違うので、選び方や仕様の違いを見ていきましょう。




東プレ REALFORCEの仕様

東プレ REALFORCEには、Windows用、Mac用、ゲーミング用があります。

REALFORCEには無線キーボードはなく、有線キーボードのみになります。

今回私が購入したREALFORCEはWindows用のR2SA-JP3-IV SAと言う型番になります。仕様は以下のようになります。

スペック
キー刻印 昇華印刷
スイッチ寿命 5,000万回以上
重量 1.4Kg
サイズ 142mm x 455mm x 30mm
キー数 112キーレイアウト(4個の特殊キー含む)
ケーブル長 1.6m
キー荷重 ALL 30g
キーストローク 4mm
キー構造 ステップスカルプチャー
Nキーロールオーバー フルNキーロールオーバー
インターフェイス USB
生産国 日本

REALFORCEは型番によって色んな仕様があります。製品カタログ(PDF)から一覧が見れます。仕様がいくつも枝分かれしている商品って買う時に迷いますよね?

そんな時にはまず「自分の中で条件を決める」と選ぶのが楽になります。

今回の条件としては「日本語配列」「昇華印刷」「ALL30g」「テンキーあり」「APC(アクチュエーションポイントチェンジャー)機能付き」です。

理由は以下。

  • ・US配列は慣れていないので除外
  • ・長期使用によるキー文字の掠れを考慮して昇華印刷
  • ・腱鞘炎持ちなので手首への負担を考慮して荷重は固定ALL30g
  • ・数字は主にテンキーで入力しているから
  • ・APC(アクチュエーションポイントチェンジャー)はキースイッチの反応速度を最適化できるのであった方が良い

この条件で選んだ結果、REALFORCE R2SA-JP3-IV SAを購入しました。これはあくまで私個人の条件ですので、それぞれの特徴は下の項で説明します。

東プレ REALFORCEの特徴

東プレREALFORCEの特徴をいくつか挙げてみます。

静電容量無接点式

東プレのREALFORCEは全て静電容量無接点式です。

静電容量無接点式とは、キーに物理的な接点がなく一定の深さまでキーを押し込むと認識するキーボードです。物理的な接点がない為、耐久性が高いですが、メンブレンやパンタグラフと比べて高価になります。また、信頼性も高く、金融機関やデータ入力を主に行う専門機関での業務用としても使われています。

変荷重と固定荷重

東プレのREALFORCEには、変荷重と固定荷重と言う2種類の仕様があります。

変荷重

変荷重とは、タイピング時の指の疲れを軽減する為より軽い力でキーを押せるよう、主要部が45gで小指入力するキーの一部は30gになっています。※機種により仕様が異なる。

出典:REALFORCE公式サイト

固定荷重

固定荷重は、全てのキーが同じ荷重で固定されています。

「ALL30g、ALL45g、ALL55g」の3種類があります。

おおまかな選び方としては、軽いキータッチで指や手首への負担を軽減したい場合はALL30g、総合的なバランスを取るならALL45g、強いキータッチをする人はALL55gと言う選び方になると思います。

無難を取るなら変荷重もしくはALL45gになるのではないでしょうか。

ステップスカルプチャータイプ

ステップスカルプチャータイプとは高速入力に適したキー形状のことを指します。

キーを横から見た時の形状が配列により異なるのが特徴です。

出典:REALFORCE公式サイト

Nキーロールオーバー

高速入力の際などに、複数のキーを同時に押した場合でも順番通りにキーが認識される「Nキーロールオーバー」が採用されています。これにより正確な入力が可能です。

ファンクションキー

ファンクションキーは色々な組み合わせによって各操作が可能です。組み合わせにより電卓、メディアプレイヤー、メールソフト、インタネットブラウザーを起動できます。

組み合わせはfn-keys-fullsize.pdfで参照できます。

荷重特性優先

タイピングの際に、荷重による影響がない円錐スプリングを採用しています。

出典:REALFORCE公式サイト

東プレ REALFORCEのキー刻印について

REALFORCEのキー刻印には3つの刻印方法があります。

レーザーマーキング

レーザーマーキングは、キーにレーザー光を照射して表面を溶かす、焦がす、剥離する、酸化させる、削る、変色させることで文字を印字する方法です。REALFORCEではキーが黒色、文字が金色のキーボードにレーザーマーキング方式が採用されています。

出典:REALFORCE公式サイト

このレーザーマーキング方式は、「レーザーマーキング キーボード」で検索すると、価格.comでの使用者レヴューで「キートップの文字が消えた」と言う報告も見かけます。安い買い物ではないので、購入の際はよく下調べをして購入した方がいいかも知れません。

昇華印刷

REALFORCEのキートップには、昇華印刷とレーザー印刷の2つのモデルがあり、昇華印刷のモデルでは、特殊なインクを高温・高圧でPBTという特殊な樹脂に深く浸透させる印刷技術で製造しています。表面にのみ印刷する方式と比べ、キートップの印字が消えない特徴があります。

引用:REALFORCE @TOPRE_REALFORCE 公式twitter

上記の特徴から見ても分かる通り、レーザーマーキングと昇華印刷ならば価格は少し上がりますが昇華印刷のモデルを選んだ方が無難かも知れません。

2色成形

2色成形は、キーキャップと文字部分を物理的に異なる部材で組み合わせることにより、文字部が消えない仕様になっています。

出典:REALFORCE公式サイト

REALFORCEで2色成形が使われているのはゲーミングモデルになります。

出典:REALFORCE公式サイト

REALFORCEのキー印刷を調べたい時は、製品カタログ(PDF)の11ページに見やすく一覧で表記されています。

東プレ REALFORCEの外観

カラーはブラックとアイボリーから選べますが、文字刻印の見易さを考慮してアイボリーを選択しました。本体重量は結構ずっしりとしています。

テンキーが付いているモデルなので幅もそれなりにあります。正直テンキーは後付けのテンキーを買ってもよかったのですが、USBポートが余計に必要になるのとケーブルが邪魔になりそうなので少々スペースを取られてもテンキー付きのモデルにしました。

本体裏面にはケーブルを三方向に取り回しができる溝があります。このクラスのキーボードになると細かい配慮がされていますね。

サイドからはステップカルチャー構造が確認できます。

付属品は以下の通り。

キーボード本体
保証書
キートップ(Ctrl、CapsLock)
キートッププラー
一体型キースペーサー(2mm / 3mm)

東プレ REALFORCEのキートップの外し方

付属品のキートッププラーを使って外します。

まず、キートッププラーをキーにまっすぐ奥まで差し込みます。

その状態でキートッププラーを少し回して真上に引き上げると取れます。

付属品でキートッププラーが付いていない場合は下のような商品もあります。

created by Rinker
アーキス(Archiss)
¥462 (2023/05/28 17:12:35時点 Amazon調べ-詳細)

東プレ REALFORCEを使った感想

この記事もREALFORCEで書いています。

端的に言うと驚愕の一言です!

今までメンブレンとパンタグラフしか使ったことがなかったのですが、ここまで打鍵感が違うとは思いませんでした!静電容量無接点式は凄いですね!

本当に軽いキータッチで文字認識されるので、手首も指もむちゃくちゃ楽です!これは私の買った型番の荷重がALL30gだからかも知れません。

何これ!(驚)

少し使っただけでも安物のキーボートとの差は歴然です。

ずっとLOGICOOLのK800を使っていたのですが、それでも約8,000円で買いました。そのK800と比べてもまるで次元が違います。

REALFORCEを触った瞬間に「あれ?キー間隔こんなに狭いの?」と言う感覚がしました。

REALFORCEとK800を並べてみました。

見ても分かる通り、キートップの面積が違うのでその分K800では移動距離が長くなっていたんですね。あと、K800は底打ちしないと文字認識されませんでしたが、REALFORCEはソフトタクタイルフィーリングによりストロークを感じることができて、なおかつ底打ちは不要なのでとにかくタイピングが楽です。

これはもう触ったことのある人にしか分からない打鍵感なので、文で説明しろと言われても「触ってみる方が早い」と言うしかありません(笑)

しいて言うなら、「羽毛を指で触ると文字が躍りだす」感じです(笑)

意味不明と思われるでしょうが、このキーボードは作業効率に加え、指や手首への負担も軽減され、キーボードでよく文字を打つブロガーの人や、仕事で文章をよく打つ方には間違いなくおすすめできる一品です。

あと、このモデルは静音モデルなのでタイピング音も静かです。参考までに音を録音しました。


 
結構強めにタイピングしていますが、それでも気にならない程度の音です。

価格はそれなりにしますが、結局のところ「よく使うものはケチると結果的に損をする」ってことです。

私は以前からこのREALFORCEを「いつか買う!」と決めていたので、LOGICOOLのキーボードが不調になったのをきっかけに今回購入しました。

結果、「もっと早く買っておけばよかった」と言う感じです。

この記事が少しでも購入を検討している人の参考になれば幸いです。型番により仕様が細かく違うので、購入の際はREALFORCE公式サイトでよく確認しておくのもお忘れなく。

ちなみにこのモデルはテンキーレスモデルもあります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

関連記事