PDFを翻訳する方法を解説。日本語以外の言語で作成されたPDFを読もう
PDFファイルで取り扱い説明書や資料を読む時に、日本語以外の言語で作成されている場合、どうしていますか?
その言語を読めない人にとって、一番に思いつくのは翻訳です。
しかし、PDFファイルはセキュリティに配慮したファイルであり、なおかつ「レイアウトを崩さず表示する」と言う特徴を持っています。
そしてファイルサイズが大きい場合は、ファイルサイズ制限によってファイルをダウンロードして翻訳サイトにアップロードしようとしてもできません。また画像を含む場合もうまく翻訳できなかったりします。
今回はそんなPDFファイルを翻訳して読む方法をご紹介します。この方法はGoogle Chromeを使用していることが前提となります。
Doctranslatorを利用したPDFファイルの分割
まずファイルサイズが大きいPDFファイルの場合は、ファイルを分割します。
Doctranslatorと言うサイトを利用します。
※このサイトではPDFを直接翻訳もできますが、下のようにPDFに画像が含まれている場合や、暗号化されている場合などに上手く変換できません。よって確実に翻訳できる方法を書いていきます。
サイトにアクセスしてPDFを分割をクリック。
分割を開始をクリック。
分割したいPDFファイルをアップロードします。
分割方法を選べますので、ファイルごとの一定ページ数を抽出を選択して、ページ数を10に変更します。変更できたら分割をクリックします。
画面を下にスクロールすると分割結果が表示されていますので、あとは全てのファイルをダウンロードをクリックしてダウンロードします。
zipファイルでダウンロードされますので、解凍してください。
無料オンラインOCRを使って翻訳する
続いて翻訳ですが、Google翻訳の場合、ドキュメントファイルのファイルサイズ制限は1Mに設定されていますので、容量が大きいファイルの場合は分割数も多くなりアップロードも大変です。
そこで無料オンラインOCRを利用します。
※このサイトはSSLに対応していないので、保護されていない通信と言う表示がサイトアドレス欄に出ます。よって大事なファイルをアップロードするのはおすすめしません。メーカー公式サイトで配布されている、説明書や資料程度なら問題ありません。このサイト自体は安全ですが、自己責任でお願いします。
このサイトのファイルサイズ制限は10MBです。そして無料で変換できるページ数は10ページまでとなっています。上記で10ページにしたのはその為です。
先ほど解凍したPDFファイルを選択して、テキスト文書を選択します。選択できたらConvertをクリックします。
ステータスが表示されますので完了までしばらく待ちます。結構時間がかかったり、サイトがビジーと表示されてもう1回やり直す必要があったりします。
完了したら下のような画面になります。無料では10ページまで変換可能と言う説明がポップアップされますのでOKをクリックします。ファイル名もしくは、Downloadをクリックするとブラウザに文章が表示されますので、Google Chromeの翻訳機能から翻訳します。翻訳は右クリックからも可能。
このように翻訳できます。
またテキストファイルをダウンロードしたい場合は、ファイル名の上で右クリックして「名前を付けてリンク先を保存」を選択すれば、テキストファイルとして保存できます。
ダウンロードしたテキストファイルは翻訳されていません。ですので翻訳したい文章をコピーして、Google翻訳などに貼り付けて翻訳します。この方法は少々手間ですが、10ページ分はテキストファイルとして保存されますので、時間に余裕のある時にゆっくり翻訳してみてはいかがでしょうか。
InternetExplorerの場合、標準の翻訳プロバイダーであるBingを使用しましたが、ブラウザ上で上手く翻訳ができませんでした。Google Chromeを使用が前提と書いたのはその為です。
ちなみに私はAdobe Acrobat Reader DCはインストールしていませんので、PDF閲覧はSumatraPDFと言うインストール不要のソフトで閲覧しています。
どんなソフトか気になる方は、使い方を解説していますので読んでみてください。