コマンドプロンプトを起動する6つの方法。管理者権限での起動やルートディレクトリの変更方法など

   2021/01/22

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コマンドプロンプトとは、Windowsでコマンドと言う命令文を入力することにより、普段マウスで行っている操作などをコマンドで実行できる非常に便利なツールです。

使い方によっては作業効率が格段にアップします。PC初心者の方でも、一度使ってみればその便利さが分かると思います。

コマンドプロンプトの起動方法は私の知る限り6つあります。私自身、忘れた時の為に備忘録として残しておきます。




スタートメニューから起動する方法

「スタートプログラム」→「すべてのプログラム」→「アクセサリ」と進みコマンドプロンプトをクリックします。

ファイル名を指定して実行から起動する方法

キーボードショートカットの+ Rで「ファイルを指定して実行」にcmdと入力します。

コマンドプロンプトが起動します。

ただし、この方法で起動したコマンドプロンプトのカレントディレクトリ(作業フォルダ)は、下画像のようにデフォルトでユーザーファイルのディレクトリになります。カレントディレクトを変更する方法も後述します。

ファイルを指定して実行から管理者権限で起動する方法

+ Rでファイルを指定して実行にcmdと入力してCtrl + Shiftを押しながらEnterを押すと管理者権限でコマンドプロンプトを起動できます。

ファイルを指定して実行からカレントディレクトリを指定して起動する方法

「ファイルを指定して実行」からコマンドプロンプトを起動した場合は、カレントディレクトリがユーザーフォルダになります。

カレントディレクトリを指定したい場合は下のように入力することで変更できます。

cmd /k cd c:\


この場合、カレントディレクトリはCドライブ直下で起動します。

カレントディレクトリでコンテキストメニューから直接起動する方法

コンテキストメニューとはファイルやフォルダを右クリックした時に表示されるメニューのことです。

Windows7だとカレントディレクトリ(作業フォルダ)で、キーボードのShiftを押しながら右クリックすると、コンテキストメニューに「コマンドウィンドウをここで開く」が表示されますのでそこから起動します。

エクスプローラー画面から起動する方法

エクスプローラー画面で、キーボードショートカットのAlt + Dを押して、続けてcmdと入力してEnterを押すと起動します。

ただし、この方法で起動したコマンドプロンプトのカレントディレクトリは、Windowsのシステム関連ファイルがあるディレクトリになりますので、誤ってファイル操作をした場合などを考えるとあまり好ましくありません。初心者の方はこの起動方法は避けましょう。

基本的なコマンドプロンプトの起動方法は以上です。



コマンドプロンプトのカレントディレクトリを変更する方法

例えばカレントディレクトリをCドライブ直下で起動したい場合は、

「スタートプログラム」
「すべてのプログラム」
「アクセサリ」

と進み、コマンドプロンプトを右クリックします。

右クリックメニューにある「送る」からデスクトップに送っておけば、次回からはデスクトップのショートカットからコマンドプロンプトを起動できます。その場合は、デスクトップに送ったショートカットアイコンを右クリックしてください。

※下の画面はアクセサリにあるコマンドプロンプトを直接右クリックしています。

プロパティを選択します。

ショートカットタブの作業フォルダに、

C:\

と入力してOKをクリックします。

これでアクセサリからの起動、もしくはデスクトップのショートカットからの起動でカレントディレクトリはCドライブ直下になっています。




Shift + 右クリックで表示される「コマンドウィンドウをここで開く」について

Windows7ではユーザーフォルダShift + 右クリックを押しても「コマンドウィンドウをここで開く」が表示されません。

これを変更するにはレジストリにあるShellフォルダの操作が必要で、初心者の方にはおすすめできません。

ただし、これを回避する方法として、ユーザーフォルダをCドライブから別のドライブに移動することで表示できるようになります。

下の画像を見てください。これはエクスプローラー画面のライブラリからアクセスしたマイドキュメントフォルダです。Shift + 右クリックしても「コマンドウィンドウをここで開く」は表示されていません。

私はユーザーフォルダの一部をDドライブに移動しています。なのでDドライブからマイドキュメントを開いてShift + 右クリックすると「コマンドウィンドウをここで開く」が表示されています。

これは使用頻度の高いユーザーフォルダに保存されているデータを扱う際に、視覚的に確認できないCUIで誤った操作を避けるための仕様だと思います。

あとがき

コマンドプロンプトは非常に便利ですが、マウスでの操作に比べて、視覚的に分かりやすく操作が確認できないという特徴があります。

マウスでのドラッグ&ドラップだと「アイコンを移動させている」と言ったグラフィック的に分かりやすい操作になりますが、コマンドプロンプトではそれがありません。

間違ったコマンドを入力するとエラーが表示されますので比較的安心ですが、delコマンドなどを扱う時は慎重にしないと大事なファイルを削除してしまう可能性もあります。

便利なのに違いはないので慣れると非常に作業効率がアップします。

別記事にもコマンドプロンプトの記事を書いていますので、上手く活用してみてください。

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