スマホのマグネット式車載ホルダーを使う時の注意点。スマホへの影響はあるのか?
最近ではスマホの車載ホルダーにマグネットが使われているものをよく見かけます。マグネットでスマホ自体をホールドするタイプの製品です。
見栄えがスマートになり、スマホをくっつけるだけなので便利です。
しかし、マグネットと聞くとどうしてもスマホへの影響が気になります。
結論から言うと、いくつかの注意事項を頭に入れて使用する分には問題ないです。
ではどのような注意事項があるのかを見ていきます。
マグネット式車載ホルダーの注意点
マグネット式の車載ホルダーを使う時の注意点はいくつかあります。
注意点その1
金属プレートの貼り付け位置によってはNFCや磁気センサーが利用できない場合がある。
マグネット式車載ホルダーには様々なメーカーから様々な種類の製品が販売されています。製品によっては下画像のような金属プレートが付属品として同梱されている場合があります。
この金属プレートをスマホ本体、またはスマホカバーの背面に貼り付けて使用することになるのですが、貼る位置はほとんどの人が中央だと思います。
実際に本体背面に貼ってみて磁気センサーが問題なく使えるかを試してみました。
コンパスで確認すると、金属プレートを貼っていない状態ではなめらかに動きます。しかし、金属プレートを貼った状態でコンパスを動かすと、動きが鈍くなり、カクつきが見られました。
これは明らかに違いが分かるレベルです。なので、磁気センサーには影響が出ていると言うことです。この点は注意が必要です。
また、金属プレートは電子決済機能を阻害する恐れもあると製品の注意書きに書かれています。
そこで、実際にNFC機能が正常に機能するかを試してみました。
使用するのはNFCで電子マネーの残高やチャージができる「パソリ」本体と、金属プレートを貼り付けたスマホ本体です。
まずはスマホケースの裏面に金属プレートを貼り付けて検証。
通常ならスマホをパソリに乗せた時点で電子マネーの残高が確認できます。しかし、まったく反応しませんでした。

この画面のまま反応なし
次にスマホケースを外して、スマホ自体に金属プレートを貼って検証。NFCマークのある位置は避けて少し下の位置にずらして貼り付けています。
結果、通常はパソリにスマホを乗せただけで反応するはずが、反応するまでスマホの位置を前後左右にずらす必要がありました。
これは明らかに影響が出ています。
注意点その2
マグネットを使用しているので心臓ペースメーカーや電子医療機器には絶対に近づけてはいけない。
これは見落としがちですが、電子医療機器を体に装着されている方を同乗させる場合などは特に注意が必要です。
マグネットを使う機会を日常で思い浮かべると、どのくらいの頻度でどのくらい使っているでしょうか?もちろん普段から使っている人もいらっしゃるでしょうが、そう多くはないはずです。
教員が黒板でプリントを止めるのに使ったり、あらかじめマグネットテープをどこかに貼って使っている場合もあるでしょうけど、車と言う密室空間にマグネットは異例と言えば異例なのではないでしょうか。そのあたりも意識しておくといいかも知れません。
注意点その3
マグネット部を記憶媒体(クレジットカード、キャシュカードなど)や腕時計に近付けると記録内容が破損する恐れがある。
スマホケースにクレジットカードやキャシュカードを入れている場合は注意が必要です。
カード自体が使えなくなる可能性もありますので、なるべく近付けないようにしましょう。
銀行のキャシュカード台紙にも下のように取り扱いに関しての注意事項が書かれています。
まとめ
注意事項をよく確認してみると、マグネットよりも金属プレートによる弊害の方が懸念材料のような気もします。
しかし、ワンタッチでスマホを固定できて便利な製品には違いありません。
注意事項をしっかりと頭に入れておいた上で使用するのが望ましいですね。
どうしても影響が気になる方は、マグネット式ではなくホルダーでの固定タイプを買うと言う選択肢もあります。
ホルダー固定式でもエアコン吹き出し口に設置するタイプではなく、ダッシュボード固定式の方が風が当たらないのでいいかも知れませんね。
下のようなタイプです。まとめると、マグネット式のスマホ車載ホルダーはマグネットが電子医療機器に要注意、金属プレートがスマホの機能に少なからず影響ありと言う結論になりました。あくまで参考程度にお願いします。
車載スマホホルダーは、自動タイプのものも便利です。別記事に写真付きでレヴューしていますので参考にしてみてください。