フレッツ光回線が最近どうも遅く感じたのでもう一度ネットワーク設定を見直してみた

 


最近、ウェブページを開くとローディング画面で止まったり、明らかにページが表示される速度も遅く感じたので、もう一度ネットワーク設定を見直しました。

まず、PC、ONU、ルーターを再起動します。PCとONUを直でLANケーブルで繋ぎます。

私はフレッツ光回線を利用しているのでNGN速度テストから計測。NGN速度テストはフレッツ光回線を使っているならばまず最初にチェックした方がいいです。

NGN速度テスト専用のアプリでシングルセッションとマルチセッションを計測。

シングルセッションが約400Mbps

マルチセッションが約650Mbps

フレッツ隼の1Gbpsで契約しているので、NTTの基地局から自宅のONU(光回線終端装置)まではベストエフォート約50%です。※数値の変動あり。要はONUまで約500Mbpsの速度が来ていると言うことです。



インターネット速度計測

次にインターネット速度を見てみます。

計測サイトはスピードテストで検索すると出てくるGoogleのインターネット速度テストを使用。

この計測サイトは「オフネット計測」ですが、それを踏まえても遅いです。

「オンネット計測」「オフネット計測」とは?

If the server is located within your Internet Service Provider’s (ISP’s) own network (also known as the “last mile”), this is referred to as an “on-net” measurement. This approach lets you know about how your Internet connection is performing intra-network within your ISP, but it does not necessarily reflect the full experience of using the Internet, which almost always involves using inter-network connections (connections between networks) to access content and services that are hosted somewhere outside of your ISP. Results from on-net testing are often higher than those achieved by using other methods, since the “distance” traveled is generally shorter, and the network is entirely controlled by one provider (your ISP).

翻訳文:サーバーがインターネットサービスプロバイダー(ISP)自身のネットワーク(「ラストマイル」とも呼ばれる)内にある場合、これは「オンネット」測定と呼ばれます。このアプローチにより、インターネット接続がISP内でどのようにイントラネットワークを実行しているかを知ることができますが、インターネットを使用した経験を必ずしも反映しているわけではありません。 ISPの外部でホストされているサービス。オンネットテストの結果は、移動する「距離」が一般に短く、ネットワークが1つのプロバイダー(ISP)によって完全に制御されるため、他の方法を使用して達成される結果よりも高い場合があります。

“Off-net” measurements occur between your computer and a server located outside of your ISP’s network. This means that traffic crosses inter-network borders and often travels longer distances. Off-net testing frequently produces results that are lower than those produced from on-net testing.

翻訳文:「オフネット」測定は、コンピューターとISPのネットワーク外にあるサーバーとの間で行われます。これは、トラフィックがネットワーク間境界を通過し、しばしばより長い距離を移動することを意味します。オフネットテストでは、オンネットテストで生成される結果よりも低い結果が頻繁に生成されます。

引用元:M-Lab General Questions

NETFLIXが提供するFast.comで計測。

こちらはなんとか速度は出ています。インターネット速度は計測サイトによって違いがでます。その理由は、回線の混み具合、サーバーまでの距離、時間帯、経路などが影響してくるからです。

しかし、Googleのインターネット速度測定では明らかに下りが遅いです。ブロードバンド並みの遅さです。

結果が分かったので、ここから各ネットワーク設定を見直していきます。



DNSを変更

まず、DNS Jamperを使って最速DNSをチェックして、サーバーを変更します。

最速のDNSをチェックしたところ、すでに適用していたUS Google Public DNSが最速と言う結果。なので、DNSはこのまま変更しません。

DNS Jamperの使い方は別記事に書いています。

RWIN値のチューニングレベルを変更

私の場合、以前書いたWindows7のネットワーク設定に関する記事で、RWIN値のチューニングレベルをHighlyrectrictedに変更していました。それを規定のnormalに変更。

RWIN値自体は変更せず1426のまま、受信ウィンドウをほとんど全てのシナリオに合わせて拡大できるようにしました。

このチューニングレベルを変更すると、私の環境では大幅な改善が見られました。しかし、過去にチューニングした時はHighlyrestrictedが一番速かったのです。でもやっぱり規定の設定が無難と言うことなのでしょうかね。

再計測

設定を済ました後に再計測しました。

この時は、国内サーバーにおいて比較的トラフィックに左右されない朝方に計測しました。その方が本来の違いを確認できるからです。

一番トラフィックが少ない朝方に速度が出ていなければ他のネットワークトラブルを探す必要がありますからね。

まずはGoogleの計測サイト。

さすがに朝方なので早いです。

次にFast.comで計測。

ベストエフォート50%を上回っています。常にこれくらい速度が出ると最高なのですがね。

次にOokalのSpeedtestで計測。

こちらもきちんと速度が出ています。

これで私の環境では一応ベストエフォートの速度は出ていると言うことが分かりました。

ちなみにRWIN値のチューニングレベルを他の値に変更して計測しましたが、今回の変更ではnormalが常に安定した速度が出ていると言う結果になりました。

朝方以外の時間帯はおよそ半分の速度と仮定してもこれなら許容範囲内です。

全てデフォルト設定で計測

この機会に、私がチューニングした全てのネットワーク設定をデフォルトの設定に戻して計測してみました。

変更していた設定は以下の通りです。

SNPの無効化
NICのオフロード無効化
MTUの最適化
RIWIN値の最適化

上記設定を全て初期状態に戻して計測。

Googleのインターネット速度測定サイト。

Fast.com

OokalのSpeedtest

どの結果も若干ですが、数値が低くなりました。

よって、ある程度チューニング効果はあると言うことになります。

あとがき

今回はもしかしたら時間帯やトラフィック、サーバー障害などで一時的に遅くなっていた可能性もあります。現時点では以前のようにサイトの読み込み速度が遅いとかローディングで固まると言った現象はないです。

なんとか元通りに戻った感じです。ネットワークチューニングはひとつしか変更していないので、このまま様子を見ることにします。

また遅くなった場合は追記と言う形で報告します。

以上です。

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