ワードプレスにログインできなくなった時に試す6つの方法を解説。諦めるのはまだ早い!?
ワードプレスにログインできない原因は色々ありますが、先に結論を言っておきます。
「Not Found 404」と表示されたり「ページが見つかりません」と表示されてワードプレスにログインできない時、ほとんどの場合、下記の方法で解決します。
- デフォルトのログイン画面を試す
- プラグインを無効化する
- サイトアドレスを正しく設定する
※この記事で試す方法は、ワードプレスの設定ファイルやPHPファイルを編集する項目があるので、必ずそれらのファイルをバックアップして復元作業まで出来るのを前提に試して下さい。自己責任でお願いします。
ここからは私が体験した最悪の事態を少し書いています。飛ばしたい場合はここをクリック。
先日、朝はなんともなかったブログのレイアウトが夕方に確認すると崩れていたので、CSSやPHPファイルを触っていました。
しかし、いくら試行錯誤してもレイアウトは崩れたまま・・これって解決しない間はずっとストレスを抱えたままになるんですよね。
そこでまず「All-in-One WP Migration」で直近のバックアップを復元して確認。
でもレイアウトは崩れたまま・・
次に、検索で調べた対処法を試しましたが、どうやってもレイアウトが治らない。
さすがに疲れてきたので、一休みしようと軽い気持ちでブラウザを閉じた時に重大なミスをしてしまったことに気づいたんです・・
「All-in-One WP Migration」で復元した時に「メンテナンスプラグイン」のメンテナンスモードを有効にしたままログアウトしてしまったのです。
これがどう言うことかを説明します。
私はSiteGuard WP Pluginと言うセキュリティ対策のプラグインを有効にしています。その状態で、メンテナンスプラグインでメンテナンスモードを有効化した場合、SiteGuard WP Pluginの機能により、メンテナンスを有効化した時点で新しいログインアドレスが発行されます。
しかし、「All-in-One WP Migration」で直近のバックアップから復元したので、新しく発行されたログインアドレスは無効となり、バックアップ地点のログインアドレスも分からなくなったのです。
急に焦った私は、それまで使っていたブックマークからのログインやメンテナンス中専用のログインアドレスからログインを試すも、表示されるのは「Not Found 404エラー」だけ。いつものログイン画面すら表示されない。
「えっ?これ詰んだ?」
と頭が真っ白になりました。
しかし、結果この記事を書けています。
この最悪な状態からでもログインできたので、諦めずに今回ご紹介する6つの方法を試してみてください。
目次
パスワードとIDが分からない場合
ログイン時に使用するパスワードとIDを忘れてしまった場合は、ログイン画面の「パスワードをお忘れですか?」を選択。
ユーザー名が分からない場合は、ワードプレスをインストールした時に登録したメールアドレスを入力し「新しいパスワードを取得」を選択。
登録メールアドレスにパスワード再設定のメールが届くのでメールに従って再設定すれば完了です。
ブラウザのクッキーを削除する
ブラウザに保存されたクッキーの影響によりログインできないこともあるのでクッキーを削除してログインできるか試します。
Google Chromeの場合
メニューボタンから「設定」を選択。
プライバシーとセキュリティの項目から「閲覧履歴データの削除」を選択。
期間を全期間に選択し、Cookieとキャシュにチェックを入れて「データを削除」をクリック。
InterExplorerの場合
キーボードショートカットのAlt + Xもしくは、歯車アイコンから「インターネットオプション」を選択。
全般にある閲覧履歴の削除から「削除」を選択。
「インターネット一時ファイルおよびWebサイトのファイル」と「クッキーとWebサイトデータ」にチェックを入れて削除をクリック。
デフォルトのログイン画面を試す
まず、基本であるワードプレスの初期ログイン画面をブラウザのURL欄に入力してログインできるか試します。
- http://自分のサイトドメイン/wp/wp-admin
- http//自分のサイトドメイン/wp-login.php
- http://自分のサイトドメイン/wp/wp-login.php
サーバーのオプションなどで常時SSLを有効にしている場合は、
- https://自分のサイトドメイン/wp/wp-admin
- https//自分のサイトドメイン/wp-login.php
- https://自分のサイトドメイン/wp/wp-login.php
サイトアドレスとWordpressアドレスを正しく設定する
サーバー移行時や、何らかの理由でサイトアドレスが変わった場合、適切にリンク設定していないとログインできなくなるケースがあります。
例えば、下の画像ではワードプレスをインストールしているディレクトリは、
「https://example.com/wp」
のサブディレクトリになります。これを、
「https://example.com/」
のように誤ってサイトアドレスと同じにした場合、「404 Not Found」が表示されます。この設定は、管理画面の一般設定から確認できます。
サイトアドレス変更が原因と思われる場合、wp-config.phpファイルの編集を試します。編集前には必ずバックアップを取っておきます。
wp-config.phpファイルは、WordPressのコアファイルの1つである。名前、ホスト、ユーザー名、パスワードなど、データベースに関する情報が含まれている。
なお、この方法はFFFTPなどのFTPファイル転送ソフトが必要になります。サーバーによっては用意されている場合もあるのでそれを利用して編集します。
ワードプレスでサイトやブログを運営するならFTPソフトの使い方は覚えておいた方がいいです。
wp-config.phpファイルは通常以下のディレクトリにあります。FTPファイル転送ソフトでアクセスします。
- public_html
- 自分のサイトドメイン
- .wp-config.php
- 自分のサイトドメイン
編集方法その1
wp-config.phpを開き、下の記述を見つけて、サイトアドレス部分を自分のサイトアドレスに変更します。変更したら上書き保存してログインできるか試します。
1 2 |
define('WP_HOME','http://example.com'); define('WP_SITEURL','http://example.com'); |
編集方法その2
wp-config.phpを開き、下の記述を追加します。
1 |
define( 'RELOCATE', true ); |
この記述により、ワードプレスがどこにインストールされているかをチェックして、管理画面で設定しているWordpressアドレスに再設定してくれます。
追加する位置は、
1 |
/* That's all, stop editing! Happy blogging. */ |
と書かれている上に追加して上書き保存します。再度ログインできるか試します。
またFunction.phpを編集する方法もあります。WordPress Codexにfanction.phpの編集方法が書いているので参考までに。
404 Not Foundエラーが出る場合
SiteGuard WP Pluginを導入していると、セキュリティ機能により、管理者ページに24時間ログインしていない場合や、ログイン画面での入力を何回か間違うとログインできなくなるケースがあります。「管理ページアクセス制限」をオンにしている場合など。
この場合にも誤ったサイトアドレスに変更していた時と同様に「Not Found 404」が表示されます。
「Not Found 404」のエラーが出た場合、ピンポントで404エラーを回避する策として、.htaccessを修正する方法があります。
.htaccessファイルはApache Web Serverソフトウェアを実行しているWebサーバーで使用するための構成ファイル。このファイルが置かれているディレクトリとそれより下層のディレクトリに記述した内容が適用されます。
.htaceessファイルは通常以下のディレクトリにある。FTPファイル転送ソフトでアクセスします。
- public_html
- 自分のサイトドメイン
- .htaceess
- 自分のサイトドメイン
基本的に.htaceessファイルを触る機会はないので、万が一に備えて編集する前に.htaceessファイルのバックアップは必ず取っておきます。
wp-adminでログインしている場合は、.htaceessファイルを開くと、下のような記述がされています。
1 2 3 4 5 6 7 |
#SITEGUARD_PLUGIN_SETTINGS_START #==== SITEGUARD_RENAME_LOGIN_SETTINGS_START <IfModule mod_rewrite.c> RewriteEngine on RewriteBase / RewriteRule ^wp-admin 404-siteguard [L] </IfModule> |
この中の、
1 |
RewriteRule ^wp-admin 404-siteguard [L] |
を削除して上書き保存することでログインできるか試します。
wp-admin以外で、自分でログインアドレスを変更している場合は下のように赤文字部分が記述されています。
1 |
RewriteRule ^xxxxxxxxxxxx(.*)$ wp-login.php$1 [L] |
xxxxxxxxxxxxの部分はログインアドレスの先頭部分が分かっているなら最大のヒントになります。
つまり、
と置き換えることでログインアドレスが分かることになります。
あとはログインアドレスをブラウザに入力してログインできるか試します。
しかし、ログイン画面は表示されるけど、そのままログインしても「Not Found 404」エラーとなる場合があります。
その場合、次の方法を試します。
プラグインを全て無効にする
「404 Not Found」の項目で試した方法でもログインできない場合、一度全てのプラグインを無効化します。
FTPファイル転送ソフトで下のようにフォルダを開いていきます。
- public_html
- 自分のサイトドメイン
- wp-content
- plugins
- wp-content
- 自分のサイトドメイン
pluginsフォルダの上で右クリックもしくはキーボードのF2でファルダ名をplugins1のようにリネームします。plugins以外の文字列なら何でも構いませんが、なるべく記号は避けてください。これにより全てのプラグインは無効となります。
これで一度ログインできるかを試します。これでもまだログインできない時は更に下記の方法を試します。
プラグインを全て無効化した状態で、再び.htaceessファイルを開きます。
すると、先の項目でも説明した通り、ログインアドレスの末尾部分が書かれているので、ブラウザにそのアドレスを入力してログインできるか試します。
この方法でもログインできない場合は私にも分かりません。お力になれずに申し訳ないです。
まとめ
ワードプレスにログインできなくなる事態を防ぐ意味でも、日頃からワードプレスファイルはこまめにバックアップしておきたいですね。
プラグインでのバックアップの他にも、手動でファイルをダウンロードしてこう言ったリスクに備えるのも重要です。正常だった時のファイルさえあればなんとかなるものです。
ちなみにレイアウト崩れの原因はよく分からないまま放置していたらいつの間にか治っていました。
ワードプレスのログイン画面にデータベースエラーが表示された時も放置していたら治っていたので、おそらくサーバー側の不具合だと思うのですが、サーバーを確認してもバグ報告の通知は来ていませんでした。
なんかモヤモヤしたものが残りますが、今回改めて感じたのは、すぐに治そうとせずにしばらく様子を見るのも大事だなと思いました。
急いで変にファイルをいじるとサーバー側の不具合だった場合に余計ややこしくなるからです。触らなくてもいいはずだったファイルを触るのですからね。
この記事はトラブルシューティングの備忘録としてここに残しておきます。