SSD診断ソフトウェア「SanDisk SSD Dashboard」でSSDの状態をモニターしてみた
先日、自分のPCにSSDを追加しました。
データドライブがHDDでしたので、カリカリ音の解消とパフォーマンスアップの為です。
今回購入したのはSanDisk製のSSD256GBです。
容量が少なく感じるかも知れませんが私はこれで充分です。ただし、SSDはその性質上、空き容量が大きいほど転送速度も速くなります。
ですので予算に余裕があるならばもっと大容量のSSDを購入するのですがね(汗)
私はそんなに頻繁に大容量のデータを保存することもありませんし、大容量のデータは元のHDDに置いたままです。
データドライブをSSDにすると言うことは、頻繫にアクセスすることになりますが、今やSSDの書き込みによる寿命など気にしなくても良いような気がします。
でも一応SSDの状態をモニターできればいいなと思っていたところ、SanDiskのSSDに同梱されていたチラシにSSD診断ソフトウェアのダウンロード先が記載されていました。
痒いところに手が届く。さすがと云わざるを得ません。
早速ダウンロード&インストールしました。
このソフトウェアは過去記事にしたSanDisk Secure Access同様、SanDisk製のSSDのみを認識します。いわゆる購入者特権です。※参照SanDisk公式HP
目次
SanDisk SSD Dashboardのダウンロード&インストール
公式HPにてダウンロードできます。
ダウンロードした実行ファイルをクリック。
実行をクリック。
日本語が選択されているのを確認してインストールをクリック。
しばらく待った後、終了をクリックするとSanDisk SSD Dashboardが起動します。
SanDisk SSD Dashboardの使い方
ステータス
起動画面。この画面だけでほぼSSDのステータスが分かります。見やすいです。そしてSSDの書き込みによる寿命割合をパーセンテージで表示してくれます。
その他にも容量はもちろん温度やインターフェーススピードも見れます。SATA3.0ポートに接続すればSSD性能、接続共に最速である6.0Gb/sと表示されます。
SATA2.0ポートに接続すると接続が3.0Gb/sになりますのでSSDの性能を発揮できないことになります。HDDならSATA2.0でも問題ないですが、SSDを使うならSATA3.0ポートに接続は基本です。
パフォーマンス
パフォーマンスチャートではリアルタイムでリード&ライトの転送速度とIOPSをグラフ表示で見れます。
更にTRIMが有効になっているかどうかも表示され、わざわざコマンドプロンプト上で確認する必要もありません。
TRIMはSSD内の不要ブロック(削除や移動するデータが格納された場所)をOSが正確に把握できるようにするコマンドです。TRIMによりSSDの書き込み速度が向上すると言われています。
TRIMが有効になっているかを確認する方法は?
コマンドプロンプトで、
fsutil behavior query DisableDeleteNotify
と入力します。
DisableDeleteNotify = 0の場合は有効になっています。
DisableDeleteNotify = 1の場合は無効になっています。
有効にしたい場合は、fsutil behavior query DisableDeleteNotify 0
無効にしたい場合は、fsutil behavior query DisableDeleteNotify 1
と入力します。
ツール
ツールではファームウェアアップデートやSSD内の完全消去、暗号消去、S.M.A.R.T診断、ドライブの詳細情報などを備えています。
追加機能として3つのベンダー製品へのリンクも用意されています。中でもAcronisはバックアップソフトウェアを提供している企業で有名です。
SanDisk SSDにクローンディスクを作成できるAcronis Ture Image WD Editionもダウンロードできるようです。
私はAcronis True Imageの製品版を数年前に購入していますので必要ありませんが、本来WD製のディスクが接続してある場合に利用できるエディションみたいですね。
私の場合、WD製のHDDを接続しているので使用できるのでしょうかね。インストールを試したところ製品版をアンインストールしないといけないので止めました。
設定
設定ではアプリケーションのアップデートやスタートアップへの登録、電子メールアラートを設定できます。
電子メールアラートはファームウェアの更新が必要な場合などにメール通知してくれる機能です。
ヘルプ
分からないことがあればヘルプで、サポートページ、ユーザーフォーラム、ユーザーマニュアルのリンクから参照できるようになっています。
その他の機能
その他にはWindows機能(ディスク管理、システムプロパティ、デバイスマネージャー)へのショートカットリンクも表示されており、すぐにそれらの機能へジャンプできます。
最新バージョンについて
この記事を書いた時のバージョンは1.4.4.4でしたが、2020/01月時点での最新バージョンは2.6.0.0です。
最新バージョンまでの追加機能や修正情報などはリリースノートから確認できます。
あとがき
個人的にSanDisk製のユーティリティソフトは使いやすくて好きです。
SanDisk製品のユーザーに高クオリティのソフトを無料で提供しているのも好感が持てます。
そこら辺の無料ソフトをインストールするより遥かに安心感がありますし。
SSDやHDDをモニターする無料ソフトはCrystalDiskInfoが有名ですが、SanDisk製のSSDを使う場合、餅は餅屋、SanDisk SSD Dashboardとの連携でより管理がしやすいのは間違いないです。
オールSSDに一歩近づきましたが、あとはバックアップ用のHDDをSSDにしたいですね。大容量はまだ高いので値が落ちるまで待ちますが(笑)
SanDisk SSD Dashboardを使ってみるとSSDの寿命がモニターできますので、精神衛生上良いです。
今回購入したSSDのタイプはTLCですが、MLCでTLCのおよそ倍くらいの値段ですね。今は3DTLCや3DMLCがあるんですね~。しばらくこの界隈は勉強していなかったので知らない間に次々と新しい技術がスタンダートになっているようです。
本当はPCI ExpressでM.2 SSDを試したいのですが、残念ながら私のマザーボードはサポートされていませんので次にPCを組む時になりそうです。