UWSCを使いInternetExplorerを自動で起動&お気に入りのサイトを表示させてみる
ブラウザの操作を自動化すれば、作業効率も上がります。前回の記事ではiMacrosを使った簡単なブラウザ操作の記事を書きました。
しかし、iMacrosはFirefox用とGoogleChrome用に用意された拡張機能であり、IEを操作することは出来ません。
そこで今回はUWSCと言うソフトを使ってIEを起動&お気に入りのサイトを表示する方法を書いておきます。
UWSCとは?
UWSCとはマウス操作やキーボード入力などを記憶して再生することのできるソフトです。
スクリプト言語(COMオブジェクトやDLL)が使用できますので、カスタマイズ性も高く、IEを操作するのに適しています。
スクリプト言語と聞くと難しいイメージがありますが、ここではコピペでOKな操作を書いておきますので、とりあえずはきちんと動くか試してみて下さい。
私自身も初歩的な操作までしか使いこなせていませんのでご安心を(笑)
UWSCはシェアウェアのPRO版とフリーウェアのFREE版があります。ブラウザ操作程度ならFREE版でも充分です。
UWSCの使い方
UWSCはインストール不要です。こちらからFREE版をダウンロード出来ます。
ダウンロードしたzipファイルを解凍し、UWSC.exeをクリックして実行します。
UWSCが起動します。
UWSCの画面は以下のような機能を持っています。
今回はiMacrosで行ったブラウザ操作と同じ操作をUWSCでしてみます。
- Yahooを開く
- 新規タブを追加
- Twitterを開く
- 新規タブを追加
- Facebookを開く
まずはメモ帳を開きます。そして下の構文をコピーしてメモ帳に貼り付けて下さい。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 |
//IE起動とサイト指定 //IE起動 IE = CREATEOLEOBJ("InternetExplorer.Application") IE.visible = True //指定URLへアクセス(navigate) IE.navigate("https://www.yahoo.co.jp/")//サイトにより変更 //読み込み完了まで待つ REPEAT SLEEP(0.1)//待機時間(数値変更可能) UNTIL !IE.busy AND IE.readystate=4 IE.navigate2("https://twitter.com/login?lang=ja",$800)//サイトにより変更 //読み込み完了まで待つ REPEAT SLEEP(0.1)//待機時間(数値変更可能) UNTIL !IE.busy AND IE.readystate=4 IE.navigate2("https://ja-jp.facebook.com/", $800)//サイトにより変更 //読み込み完了まで待つ REPEAT SLEEP(0.1)//待機時間(数値変更可能) UNTIL !IE.busy AND IE.readystate=4 //ウィンドウID取得 window_id = HNDtoID( ie.hwnd ) ACW( window_id, 0, 0 ) //ウィンドウ最大化 CtrlWin( window_id, MAX ) //ここまで |
メモ帳に上記の構文を貼り付けできましたら、名前をつけて保存します。名前は任意で構いませんが今回はsample1と言う名前で保存します。
保存したsample1テキストファイルを選択し、キーボードのF2で拡張子をuwsに変更します。
拡張子変更の旨のウィンドウが表示されますのではいをクリックします。
次に起動したUWSCの左にある読み込みボタンをクリックします。
先程拡張子を変えたsample1.uwsを選択して開くをクリックします。
これでブラウザ操作を再生する準備が完了です。UWSCの再生ボタンをクリックするとIEが起動しサイトが表示されます。
記憶ボタンから操作を記憶する方法
記憶ではブラウザ上やデスクトップ上での任意の作業を記憶できます。例えば、メモ帳を開いて文字を入力したり、電卓を開いて計算をしたりと言う作業が記憶できます。動画の方が分かりやすいと思いますので用意しました。
動画ではファイルを指定して実行からメモ帳を起動、数字を入力するまでを記憶し再生しています。
記憶した作業を保存するには、保存ボタンをクリックして任意の名前で保存するだけです。
UWSCの設定
設定ボタンからはランチャー設定や通常の設定ができます。マウスカーソルを表示させたくない場合はチェックをいれたり、ホットキー(UWSCのキーボードショートカット)の設定もできます。
高レベル再生は操作するソフトやオブジェクトによって記憶できない場合もあるみたいです。ですので低レベル記憶で問題ないと思います。
スケジューラーに関しても私は使うことがないので使用していません。分からないことは設定のHelpからすぐに見れますので確認してみてください。
ランチメニューの設定
ランチメニューの設定からは、記憶したuwsファイルを登録してランチメニューから起動できるように設定できます。
登録したい番号かアルファベットをクリックして、スクリプトファイルを選択後、保存したuwsファイルを選択します。ホットキーも任意で設定できます。初期の場合、Ctrl + Wになっていますので、UWSCを起動した状態でCtrl + Wを押せばランチメニューが表示されます。
先程動画で用意したメモ帳をランチメニューに登録した画面です。
Ctrl + Wですぐにメモ帳のuwsファイルが呼び出せます。
UWSファイルの編集
記憶ボタンで記憶したuwsファイルの拡張子を.txtに変えればメモ帳などで編集できます。先程の動画のuwsファイルは下のような関数が使われています。
MMVでカーソル移動し、KBDでキーボード操作、ACWでアクティブウィンドウを取得と言う実に簡単な構文です。
このように自分で記憶した操作にどんな関数が使われているのかを確認することで、自然とUWSCの仕組みを理解することができます。
深く追求するにはそれなりの勉強が必要だと思います。
あとがき
以上が簡単なUWSCの使い方となります。このソフトの凄いところは、様々なソフトやアプリケーション上での操作も自動化できるところです。
そして奥が深いです。スクリプト構文やスクリプト関数を勉強すれば、自在に操れるようになるかも知れません。
こちらのサイトが大変参考になります。関数もすぐに調べることができてとても便利です。※現在、私が参考にしていたサイトが閉鎖されて接続できなくなっていました。非常に残念です。
UWSCはoogle Chromeを起動することもできます。ただし、UWSCはIE以外のブラウザ操作には向いていません。なぜならば、UWSCはCOM(マイクロソフト社が提唱するソフトウェアの決まり事、技術、仕様)を使用していますので、マイクロソフト製のIEやEXCELなどの操作に向いているのです。
Google Chromeなどの他のブラウザも操作できないことはないのですが、構文を編集するにあたって一手間加えなければならず、調べても自分の望む操作の情報があまりなかったりする印象です。ですのでChromeはiMacrosで対応するのが無難な気がします。
なので私はUWSCについて書いてある唯一の逆引き本を電子書籍で購入しました。
このソフトはゲーム画面上の画像を認識させてループクリックさせるような使い方をしている人が多いかも知れません。ただ、そのような使い方はサーバーに負担がかかりますし、ゲーム内の規約違反になると思いますので使用の際は注意が必要です。
簡単な作業でも自分で編集し、実際に動くのを見ると感動すると思いますよ。興味があれば導入してみてはいかがでしょう?