WindowsでUbuntuのUSBブートメディアを作成する手順
Linuxで人気のディストリビューション「Ubuntu」を、Windowsを使ってUSBメモリから起動できるようにする手順を書いておきます。
UbuntuをUSBフラッシュドライブから起動するには、あらかじめUSBメモリにUbuntuのISOファイルを書き込んでおく必要があります。
目次
Ubuntuとは?
Ubuntuとは、誰でも無償で利用可能なオープンソースのOSです。エクセルやワードなどWindowsのソフトは使えませんが、Windowsに依存するサービスやソフトが必要なければ、サポートの切れたWindowsから乗り換えてもいいくらい使いやすいOSです。
Linuxのディストリビューションと言われ、ディストリビューションとはLinux OSの中の種類のことを指します。
Ubuntuの特徴は、何と言ってもGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)で操作できて初心者にも分かりやすいところです。
Linuxは元々、CUI(キャラクタユーザインタフェース )と言って、Windowsで言うコマンドプロンプトのような文字列を入力して操作するOSです。よってパソコン上級者が使うOSと言うイメージがありました。
しかし、UbuntuはWindowsのようなデスクトップ画面で同じような操作ができるので、直感的に分かりやすく設計されたOSでもあります。
Ubuntuとは?
Ubuntu(ウブントゥ) とは、コミュニティにより開発されているオペレーティングシステムです。ラップトップ、デスクトップ、そしてサーバーに利用することができます。Ubuntuには、家庭・学校・職場で必要とされるワープロやメールソフトから、サーバーソフトウェアやプログラミングツールまで、あらゆるソフトウェアが含まれています。
Ubuntuは現在、そして将来に渡って無償で提供されます。ライセンス料を支払う必要はありません。Ubuntuをダウンロードすれば、友達や家族と、あるいは学校やビジネスに、完全に無料で利用できます。
USBメモリをPCに接続する
最新のUbuntu 20.04 LTSは容量が2.53GBあるので、それ以上の容量があるUSBメモリを用意してPCに接続しておきます。
USBにUbuntuのISOファイルをダウンロードする
まずはUbuntuの公式サイトから任意のISOファイルをダウンロードします。日本語Remix版は、日本語をサポートするパッケージをすべて含んでいるのでおすすめです。
https://www.ubuntulinux.jp/download/ja-remix
「Rufus」でUSBにUbuntuのISOファイルを書き込む
ダウンロードしたUbuntuのISOファイルをUSBに書き込むには「Rufus」と言うソフトを使用します。一昔前は「Universal USB Installer」と言うソフトで書き込んでいましたが、USBメモリのフォーマットを自分でしておく必要がある為、今回はファーマットも全て込みで実行できる「Rufus」で説明します。
公式サイトからダウンロードします。
今回はポータブル版を使います。
ダウンロードしたrufus-3.11p.exeをインストールをクリックします。
更新ポリシーは任意で選択してください。※あまり頻繁に使うアプリではないため「いいえ」でも問題ないです。
Rufusが起動しますので、デバイスの項目にPCに接続したUSBメモリが表示されているかを確認します。
次に「選択」をクリックしてUbuntuのISOファイルを選択します。
「スタート」をクリックします。
「はい」をクリックします。
「ISOイメージで書き込む(推奨)」を選択して「OK」をクリックします。
USBへの書き込みが開始されますので、しばらく待って完了したらRufusの画面を閉じます。
USBブートでUbuntuを起動できるか確認する
USBブートはPCの起動オプションから選択できるようになっています。
Windows10は起動が速いため、起動オプションの表示に失敗することがあります。その場合、高速スタートアップを無効にして試します。
コントロールパネル → システムとセキュリティ → 電源オプションにある「電源ボタンの動作の変更」で下のような画面になります。管理者権限で「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックします。
シャットダウン設定にある「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外して「変更の保存」をクリックします。
PCを再起動してメーカーのロゴが表示される画面でキーボードのF8を何回か押していると起動オプションの画面になります。
起動オプションが表示されたらUSBメモリを選択するとUbuntuの起動画面になります。
BIOSからブートメニューを表示させて、起動デバイスの選択からUSBを選択して起動します。BIOSの起動方法は各メーカーにより異なりますが、PCを再起動してメーカーのロゴが表示されている時にキーボードのF2やF12やDeleteを何回か押していると表示されます。また、メーカーによりBIOSのメニューは異なりますので、詳細はメーカーのHPで調べてください。
Ubuntuが起動します。
Ubuntuのデスクトップ画面が表示されたら完了です。
Ubuntuをシャットダウンするにはデスクトップ画面右上にある 電源ボタンをクリックして「電源オフ/ログアウト」をクリックします。
「電源オフ…」をクリックします。
「電源オフ」をクリックします。
Ubuntuを端末(ターミナル)からシャットダウンする場合は、Ctrl + Alt + Tで端末を起動後、
と入力することですぐにシャットダウンできます。
Ubuntuの端末(ターミナル)はコンソールアプリで、システムに関する操作からWindowsだとコマンドプロンプトのようなものです。
Windows10のHyper-Vで仮想マシンにUbuntuをインストールする手順は別記事に書いています。