デスクライトの選び方。おすすめのデスクライトは?目に優しいデスクライトを探そう
皆さんデスクライトは使っていますか?
勉強や事務仕事、クラフトなどの細かい作業や、PCで作業をする時にデスクライトがあると非常に便利ですよね。
私はベッドの横にPCデスクを設置しているので、部屋の照明を付けるまでもない時にデスクライトをよく使っています。
これが結構便利で、いわゆるサイドテーブルランプみたいな役割を果たしてくれている訳です。布団の中でスマホを見たい時などもよく使っています。もちろんPC作業する時にも重宝しています。
そんなデスクライトですが、選ぶ際のポイントや、勉強や仕事でも使えて目に優しいおすすめのデスクライトをご紹介したいと思います。
目次
デスクライトを販売しているメーカー
デスクライトを販売しているメーカーとして、私の知っているメーカーをざっと挙げても色んなメーカーから販売されています。
- 山田照明
- パナソニック
- NEC
- アイリスオーヤマ
- GENTOS
- ツインバード工業
- バルミューダ
- ダイソン
- オーム電機
中でも有名なのが「山田照明」です。
創設昭和21年、ホテルや市庁舎や企業に多くの納入実績がある老舗の高級照明器具メーカーです。調色ありなしを含めて「Z-LIGHT」と言うデスクライトは人気が高いです。
パナソニックやNECなどの大手企業はもちろんのこと、コスパの高い製品を販売しているアリスオーヤマ、「タッチセンサーインバーター」で有名なツインバード工業、電気機械器具及び電気用品の企画開発・製造・輸入・販売をしているオーム電機などからも販売されています。
また、当ブログのおすすめのキーライトの記事でもご紹介した「GENTOS」や、扇風機で有名な「バルミューダ」、掃除機で有名な「ダイソン」などからも販売されています。
デスクライトを選ぶ際のポイント
デスクライトを選ぶ際には、事前に知っておいた方が良いポイントがいくつかあります。
- 照度
- JIS A形とJIS AA形
- 全光束
- 演色性
- デスクライトのタイプ
- アームの可動域
- 調光機能の有無
- 多重影
それぞれの項目を説明していきます。
照度(ルクス)
照度とは光に照らされた面の明るさの度合のことです。単位にはルクス(lx)が使われています。
デスクライトの場合、光に照らされた面の明るさ、つまりルクスが高いほど照らされた面は明るくなります。
光の単位については別記事にも書いていますので、気になる方は一度読んでみてください。
照度を理解した上で次の項目を見ていきます。
JIS A形とJIS AA形
デスクライトの商品パッケージなどには「JIS AA形」や「JIS A形」と言うように記載されていることがあります。
これはJIS(日本工業規格)によってデスクライトの構造を試験し、達成基準により分類された明るさの規格となります。
AA形、A形、一般形の3段階の規格に分類されます。順にAA形が一番明るく、次にA形、一般形となります。
この規格は、ライトの光源直下から、それぞれ半径30cm、50cmの円周上、前方120°の範囲内においてルクス(照度)の測定を行います。
測定値による分類は以下のようになっています。
照度 | ||
半径30cm | 半径50cm | |
AA形 | 250ルクス以上 | 500ルクス以上 |
AA形 | 150ルクス以上 | 300ルクス以上 |
一般形 | 規定なし |
それぞれの形の選び方は用途によります。
おおよその目安としては、
- 長時間明るいライトで勉強や作業をしたい人はAA形
- 短時間の読書、勉強や作業ならばA形
- スポット的に照らしたい場合や、ちょっとした明かりを確保したい人は一般形
と言った感じです。
もちろん実際に商品を触ってみて明るさを確認するのが一番です。
全光束
照明器具の商品パッケージやカタログには「全光束1000lm」のように記載されていることがあります。
全光束とは光源から360°全方向に放たれる光量のことです。
単位にはルーメン(lm)が使われています。
単純にルーメンの値が高いと明るくなります。
目安の例として、60W形の電球に相当するのは約810ルーメン。6畳の部屋の標準定格光束は約3200ルーメンとなります。
メーカーによってはカタログに「全光束」「定格光束」「器具光束」などと異なる表記で書かれている場合があります。
定格光束とは、LED照明器具から放出される初光束(使い始めの頃の光束)のことで器具光束に相当します。
器具光束とは、照明器具にセットした際に、光の反射する方向などによって全光束の値まで至らない場合があります。そこで、実際に使用される状況下で測定された光束値となります。
つまり、定格光束値や器具光束値は必ずしも全光束値とならないと言うことを念頭に置いておけばいいでしょう。
演色性
太陽(自然光)の元で見た物体の色と、LED(人工照明)で見た物体の色が違って見えることがあります。
これには「演色性」が深く関係しています。
演色性とは、照明で物体を照らすときに、自然光が当たったときの色をどの程度再現しているかを示す指標となります。
単位には平均演色評価数(Ra)が使われています。
一般的にはRa80以上あると「演色性が高い」と言われています。Ra100で自然光が当たった時と同様の色を再現していることになります。
つまり、演色性が高いものほど自然な色を表現できるわけです。また、目も疲れにくいと言う特徴があります。
商品パッケージなどには演色性が高いものを「高演色」と書かれていたりします。
JISでは室内はRa80以上が推奨されています。
デスクライトのタイプ
デスクライトのタイプは、スタンドタイプ(置き型)とクリップ・クランプタイプ(取り付け型)が販売されています。
スタンドタイプは自由に動かせると言うメリットがあります。
クリップ・クランプタイプ(取り付け型)はスタンドタイプのように台座がないのでスペースを確保できると言うメリットがあります。
注意点としましては、クランプやクリップ部分が机の天板の幅に対応しているかをよく確認しておくことです。ほとんどのクリップおよびクランプタイプのデスクライトは、机の天板を利用して取り付けるようになっています。
デスクライトの位置を決めているなら、机の上のスペースを節約できますので、クランプもしくはクリップタイプがおすすめです。
アームの可動域
デスクライトのアーム可動域も事前に確認しておきましょう。
スタンドタイプの場合はフレキシブルアームを採用しているものも多く、ある程度自在に動かせますが、机などに両面テープで固定していないと本体まで動いてしまうことがよくあります。
逆に、クリップ・クランプタイプの場合はしっかり固定できますので、360°回せたり、角度調整も可能で使い勝手がいいです。
アーム部分の可動域は、多いほど細かい位置調整が可能になります。
調光機能の有無
ライトは眩しすぎても目が疲れますし、暗すぎても疲れます。
そんな時に調光機能があれば、自分に合った明るさを調整できますので、無いよりかは有るものを選んだ方がいいです。できれば「無段階調光」のあるものがおすすめです。
多重影
「多重影」とは、その名の通りいくつもの重なった影ができることを指します。
LEDに多く見られ、光の当たり具合などにより、手や近くに置いたものの影ができます。これは疲れ目の原因になります。
よって、多重影の対策ができている商品を選ぶのもポイントです。商品説明やカタログに多重影への対応状況が書かれている商品もあります。
おすすめのデスクライト
今回挙げたデスクライトの選び方を踏まえた上で、おすすめのデスクライトを特長と共にご紹介します。
山田照明「Z-LIGHT」
山田照明で人気の「Z-LIGHT」ですが、「Z-10R」と言う型番は、従来の製品から光量を大幅にアップしつつ、明るさはそのままで色の再現性を向上させたモデルです。
「Z-10R」がクランプタイプ、「Z-10D」がスタンドタイプとなっています。
また、本体カラーのホワイト、シルバー、ブラックにより型番はそれぞれ「Z-10RW」「Z-10RSL」「Z-10RB」に分かれています。
- JIS:AA形相当
- 昼光色LEDは「5000K(ケルビン)」と言う色温度で、昼間の太陽光の色温度に近い
- 演色性はRa90と高演色
- 無段階調光あり
- 定格光束は1055lm
- 直下照度は2430ルクス
これらの特長から長時間の勉強や作業も疲れにくいと考えられます。
パナソニック
パナソニックには特許技術を搭載しているデスクライトがあります。
中でも2021年6月に発売されたパナソニック「SQ-LD560」と言う最上位モデルには以下のような特長があります。
- 「パソコンくっきり光」*「文字くっきり光」*と言う特許技術を搭載
- JIS:AA形相当
- 演色性はRa83
- 器具光束は950lm
- 多重影に対応
- 4段階調光あり
- 可動域は4箇所(コンパクトに折り畳み可能)
- USB端子付き
- *「パソコンくっきり光」「文字くっきり光」
- パソコンの場合は5000Kで青白さを抑えつつ黒を目立たせ、結果的にパソコンの画面が見やすくなると言う機能です。文字の場合は、色温度を6200Kまで上げて文字を見やすくする機能
このモデルはスタンドタイプですが、すべてにおいてバランスが良いデスクライトです。
また、2018年2月に発売された「SQ-LC516」と言うモデルですが、こちらはクランプタイプになります。
最新モデルの「SQ-LD560」との違いですが、「パソコンくっきり光」が搭載されていないのと、クランプタイプなので可動域が6箇所あります。特長としてはそれ以外ほとんど変わらないので、クランプタイプが良いと言う人はこちらのモデルを検討してもいいと思います。旧型のためなのか、Amazonで20%オフになっているのでかなりお得かと。※2021/11/28時点
GENTOS
GENTOSは1978年創業の日本の懐中電灯メーカーです。LEDライトが専門分野なので、合理的かつ安全性の高い製品を提供しています。
GENTOSの「DK-R170」と言う型番には以下のような特長があります。
- JIS:AA形相当
- 演色性はRa95と高演色
- 明るさ(約):650ルーメン(Highモード) / 420ルーメン(Midモード) / 85ルーメン(Ecoモード)
- 直下照度(35cm最大時)は1600ルクス
- 3段階調光あり
- フレキシブルアーム採用
このデスクライトは公式HPによると「眼のことを考えたデスクライト」です。リーズナブルかつ、これだけの特長があればコストパフォーマンスは高いと言えます。こちらの型番はスタンドタイプになります。
GENTOSの「DK-S90C」と言う型番はクランプタイプになります。以下のような特長があります。
- JIS AA形相当
- 無段階調光あり
- 3色調光あり(6000K、4000K、3000K)
- 明るさ(約):1300ルーメン (昼光色最大時) / 1260ルーメン (白色最大時) / 1100ルーメン (暖色最大時)
- 直下照度(40cm最大時)は2100ルクス
中でも3色調光は、昼光色、白色、電球色と色温度を変更できるので場面にあった使い方が可能です。
アイリスオーヤマ
コストパフォーマンスの高い商品を販売しているアイリスオーヤマのデスクライトでは、Qi(ワイヤレス充電機能)搭載のLEDデスクライトも人気があるようですが、学習デスク用のラインナップにある「LDL-502」と言う型番を検討してみてはいかがでしょうか。
「LDL-502」には以下のような特長があります。
- JIS:AA形相当
- 演色性はRa85
- 無段階調光あり
- 右利き、左利き用に対応
- 直下照度は2500ルクス
特長から見てもコストパフォーマンスは高く、勉強や作業を踏まえて学習デスク用に設計されていると言うのもポイントです。
オーム電機
電気用品のコーナーなどでよく見かけるオーム電機のデスクライトでは、「DS-LE95CG-W/RA93」と言う型番を検討してみてはいかがでしょうか。
この型番には以下のような特長があります。
- JIS:AA形相当
- 演色性はRa93
- 全光束は約900lm
- 無段階調光あり
- 直下照度は(40cm最大時)で約2000ルクス
この型番は値段やスペックにおけるバランスが良いです。
また、この上位モデルに「DS-LE95CG-W」と言う型番があります。こちらは3色調光付き(昼光色/昼白色/電球色)になります。
デスクライトの価格の違い
ここまでご紹介したデスクライトですが、メーカーごとに同じような仕様でも価格差が凄いと感じる商品があります。
「同じような仕様なのになぜ価格がこんなに違うのか?」
と感じた場合は材質を確認してみてください。
高価なものは本体の材質に「アルミニウム」や「鋼」などが使われています。
安価なものは「ポリカーボネイト」や「ABS樹脂」が使われています。
もちろん材質だけが全てではありませんが、おおまかな目安になるはずです。
あとがき
おすすめとして、他にもツインバード工業が販売しているデスクライトも書きたかったのですが、残念ながらその型番は製造中止になりました。
ツインバード工業と言えば、創業1951年(昭和26年)と老舗の家電製品メーカーです。
1988年にタッチセンサーインバーター蛍光灯を自社設計の電子回路で開発しています。また、2014年にも目に優しいLEDデスクライトがGOODDESIGN賞を受賞しています。
実際にツインバード工業のデスクライトは私も現役で使っています。
LEDではなく、JIS:AA形相当の蛍光灯タイプのものです。機能性や明るさも充分、目も疲れません。なおかつリーズナブル。あまり高級なデスクライトは必要ない人や、予算がない人にもおすすめできる一品でした。しかし、どこも在庫はなさそうなので仕方がないですね。
蛍光灯タイプのデスクライトは自分で色温度を選ぶことができるので、5000K~6000Kあたりの蛍光灯を使っています。LEDと違い、球が切れても球自体を買い替えたら交換して使えるのも特徴です。
ただし、蛍光灯なので球自体が熱を持つのと、球自体の寿命もLEDには劣ります。
現在はLED一体型のデスクライトが主流で、おおよその光源寿命は40,000hです。40,000hと言えば24時間使用しても約4.5年、平均的な寿命は約18年と言われています。仮に球が切れても充分に元は取れそうですね。