照明器具を買う時に役立つ知識。光に関する専門用語「ルーメン」「カンデラ」「ルクス」「ケルビン」の意味は?

   2021/11/27

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照明器具や懐中電灯、車のヘッドライトなどを購入する際、パッケージに聞き慣れない用語が書かれてあるのを見たことありませんか?

そう、光に関する専門用語である「ルーメン」「カンデラ」「ルクス」「ケルビン」です。

これらの用語の意味を覚えておくことで、用途によりどの程度の商品を購入すればいいかの目安になります。

今回はこれらの用語を個別に解説したいと思います。私の備忘録も兼ねています。




ルーメンとは?

まずは蛍光灯などによく表記されているルーメンとは何か?

ルーメンとは光源から放たれる光の量を表した単位です。つまり、単純に言うと光の明るさです。

ルーメンはlmとアルファベット表記されます。

ルーメンの数値が大きいほど明るくなります。

ルーメンは全光束(全方向に照らされた光)での単位になります。

カンデラとは?

カンデラは懐中電灯や車のヘッドライトによく表記されています。

カンデラとは光度のことを指します。光源から特定の方向に放たれる光の量を表した単位です。つまり、特定の方向への光の明るさです。

先に述べたルーメンが全方向への光束量に対し、カンデラは一方向への光束量になります。

例を挙げると懐中電灯や車のヘッドライトがそうです。

カンデラはCdとアルファベット表記されます。



ルクスとは?

ルクスも照明関連の商品に表記されていたりします。

ルクスとは照度のことで、単位面積辺りのルーメンを表した単位です。光源から放たれた光が床や壁に当たった時の、壁や床の明るさを表しています。

デスクライトで例えると、照らされている机の明るさになります。

ルクスはlxとアルファベット表記されます。

ルクスの場合、同じ数値でも距離によって値が変わります。

デスクライトだと机に近いほどルクスは高くなり、机から離れるほどルクスは低くなります。

メーカーなどで最適な高さ、距離を考慮してのルクス表記がされていたり、角度によるルクス比較なども見かけますのでそういうのも参考にするといいです。

ケルビンとは?

車のヘッドライトのパッケージによく表記されています。

ケルビンとは色温度のことです。詳しくは光の熱力学的温度となります。難しいので簡単に言うと、色温度が大きいほど青色へ、色温度が小さいほど赤色へ変化します。

晴天下の太陽光の色とも呼ばれるケルビンの数値は5000~6000となります。

ケルビンはKとアルファベット表記されます。

よくヘッドライトの光が青い車を見かけますが、あれは7000K~12000Kくらいのヘッドライトを装着しているからです。

逆に3000Kだと黄色く見えます。

ヘッドライトの場合、ケルビンは大きすぎても小さすぎても車検が通らないケースがあるので、選ぶ際は注意が必要です。



画像で見るまとめ

画像で説明するのは少し無理がありますが、基本的には以下のようなものと考えればいいと思います。

画像では照明器具の傘により下方向(特定の方向)へ光を照らしていますので、カンデラとしました。半ば強引にカンデラとしていますが、本当は車のヘッドライトなどの方が例えには適しています。

傘で隠れている電球は、本来全方向への照射となりますのでルーメンです。

ルクスはそのまま照らされた床の明るさとなっています。

あとケルビンは省略しています。

あとがき

上で挙げた画像のような照明は部屋全体を照らすのに適していません。

通常のシーリングライトなどは全方向タイプがほとんどではないでしょうか。

基本的にどれも数値が大きいほど明るいと考えていいと思います。

どのくらいの数値が最適かは、その人の用途や使用環境にもよります。

何を指すのか分からない単位のまま購入するのと、理解して購入するのとではやっぱり違いますので、今回記事にしてみました。

少しでも参考になれば幸いです。

以上です。

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