PayPayの「100億円還元キャンペーン」が祭り状態に!気になったのでその内容や条件を調べてみた
現在、巷で話題のスマホ決済アプリPayPayによる「100億円還元キャンペーン」ですが、人々が殺到し、サービス自体が断続的に利用しづらい状況のようです。
キャシュレス化の遅れている日本にとって、このようなインパクトのある新しい試みでキャシュレス普及を目指すのは個人的に凄く好感が持てます。
Apple Payや楽天Payなどの有名企業が先に開始している決済サービスに対抗するには、やっぱり「このアプリを使えばこれだけお得ですよ!」とマーケティングするのが一番てっとり早いのは確かでしょう。
ただ、消費者側としては「お得」をもっと分かりやすく説明してくれないと「すぐに使おう!」とはなりません。
しかし、このPayPayによるキャンペーンではそれも杞憂に終わっています。100億円還元の文字を日常で見る機会は滅多にないでしょう。
つまり、人々の記憶に残りやすい=サービスの認知となり、「こういうサービスがある」と知って貰う点でマーケティングは成功しているように思います。
現に最近ファミリーマートに行った時、入店ドアにこのキャンペーンの張り紙をしていましたが足を止めて見たくらいです。こんなことは滅多にないのですが張り紙を凝視してしまいましたよ。
そんな経緯もあり、個人的に気になったので、今回は人々が群がるこのキャンペーンの詳細と、PayPayのことを少し調べてみました。
■目次■
100億円あげちゃうキャンペーンの詳細
キャンペーン期間中(2018年12月4日(火)9:00~2019年3月31日(日)23:59)にPayPay株式会社が提供するスマホアプリ「PayPay」を使ってPayPay加盟店で決済をすると、20%のPayPayボーナスが付与されるキャンペーンです。つまり、決済金額の20%が戻ってくるわけです。20%は大きいですよね。
ただしこのキャンペーンはPayPayが負担する付与金額が100億円に到達した場合、途中で終了になります。また、PayPay公式HPによると付与金額の追加がある場合はホームページで事前告知されるとのことです。
- ※1・キャンペーン期間中、PayPay加盟店にてPayPay決済でお支払いいただいた方に対し、PayPay決済利用金額の20%相当のPayPayボーナスを付与します。お支払い後、原則として当該決済の翌月10日前後にPayPayボーナスを付与いたします。本キャンペーンにおけるPayPayボーナス付与上限はお一人様につき月額50,000円相当です。取引・キャンセル等の状況により不正行為が行われたとPayPay株式会社が判断した場合、景品の付与が無効になります。PayPayボーナスには利用期限があります。詳しくはこちら。
- ・PayPayのオンライン決済サービスを提供しているサービスにてお支払いされた場合及びAlipay(支付宝)アプリを利用してPayPayのQRコードを読み込み決済した場合は、キャンペーン対象外となりますので、ご注意ください。
引用元:PayPay
注意点ですが、まずはPayPayボーナスの付与タイミングは決済日の翌月の10日前後とあります。すぐに還元されるわけではないですね。
そしてキャンペーン中のPayPayボーナス付与の上限は月額50,000円相当とあります。計算すると25万円の決済までです。これの上限がなければ金持ちが利用してキャンペーンも早期終了となるでしょう。
あと、PayPayアプリで3万円以上の支払いをする度に本人確認書類の提示が必要みたいです。今問題視されている転売目的を防ぐ為でしょうか。PayPayからのお知らせ
PayPayのオンライン決済サービスもキャンペーン対象外になっていますね。
PayPayでの支払いごとに抽選で全額還元
更に、PayPayでの支払いごとに抽選で全額還元されるという超ラッキーチャンス付きです。
その当選確率は下のようになっています。
- PayPayでの支払いで40回に1回の確率
- Yahooプレミアム会員で20回に1回の確率
- ソフトバンクスマートログイン設定済みまたは、Y!mobileサービス初期登録済みのYahoo!Japan IDで10回に1回の確率
40回に1回と言うのはあくまで当選確率です。40回支払ったからと言って還元されるわけじゃないので注意してください。また、付与される金額の上限は100,000円相当となっています。PayPayオンライン決済及びアリペイでの支払いも対象外です。キャンペーンページで確認してください。PayPay
PayPayって何?
PayPayとはソフトバンクとヤフーが出資する合弁会社で、モバイルペイメント等電子決済サービスの開発や提供を行っている会社です。
設立は2018年6月と間もないですが、それまでのタイムラインが凄いです。
※下の画像はPayPay公式HPを参照して作成したものです。
わずか半年でこれだけの提携やサービス提供開始は仕事が速すぎる!
早い段階で他国企業との交渉を済ませ、構想もできあがっていたのでしょうが、それにしても電光石火の如くですね~
流れの早いIT分野ですので、スピードが命ってことですかね。
PayPayを利用するには何が必要?
公式HPを見るとスマホのみで簡単に完結するような印象を受けますが、その他にも必要なものは色々あるように思います。
PayPayでの決済を利用する上で必要なものはチャージに必要なものを含めると、
- PayPayアプリに対応した端末(【Android】Android 要件 5.0 以上の対応機種【iOS】iOS10.0以降のiPhone/iPad/iPod touch)
- Yahoo!JAPAN ID
- Yahoo!ウォレットの預金払い用口座に登録されている金融機関口座
- クレジットカード(Visa,Master,Yahoo!JAPANカード)
となりますかね。
私の場合、まず持っている機種が古いのでアプリに対応していませんでした(笑)
PayPayでの決済を利用する手順としては、
1.PayPayアプリをダウンロード&インストール
2.アプリを起動して携帯電話番号とパスワードを設定
3.ショートメールで届く認証コードを入力
4.PayPay残高にチャージ
と言った流れですね。
基本的にPayPay残高での支払いになるのではないでしょうか。他の支払い方法としてクレジットカードとYahoo!マネーでの支払いが用意されていますね。
チャージに関しては銀行口座の場合、Yahoo!ウォレットの預金払い用口座に登録されている金融機関口座からのチャージとなるようです。PayPayアカウントとYahoo!JAPAN IDの連携が必要です。
クレジットカードからのチャージに関しても、Yahoo!JAPANカード以外のクレジットカードからはチャージできないようです。電子マネーで言うところの、「楽天Payなら楽天カード」「WAONならイオンカード」が必要なのと同じで、PayPayはYahoo!JAPANカードが必要になるわけですね。
サポートページで全て確認できるようになっています。現在問い合わせが殺到しているみたいです。
PayPay加盟店も今後増やしていくようです。今の段階でも結構な数の加盟店がありますね。コンビニは今のところファミリーマートのみです。PayPay加盟店
あとがき
PayPayは今ある電子マネーと比べて、FeliCaポートが必要ないので店舗側の導入コストが0円から始められると言う最大のメリットがあります。
電子マネーがFeliCaポートにカードやスマホをかざすだけに対し、PayPayはスマホに表示されたバーコードを提示して店員に読み取って貰います。
どちらも現金払いに比べたら時間はかかりませんよね。
昼間のコンビニに行くとレジに人が並んでいますけど、キャシュレス決済の人が増えると店員の負担も減り、レジ待ちも早い。良いことしかないように思うんですけどね~。
ただ、やっぱりキャシュレス化により、スマホを持たないご高齢の方などにはもっと分かりやすい仕組みにしないとついて来れないように思います。
「時代の流れ」とひとくくりにしても、戦後を生きてきた人からすれば、現金がもっとも分かりやすく管理もしやすいのは分かります。
でも一般的に考えてみると、現金とは物やサービスに換える為の引き換え券に過ぎません。
紙幣なら当然燃えますし、紛失もします。ご年配の方でも銀行や郵便局でキャシュカードは使いますよね?
ATMにキャッシュカードを入れて現金をおろす。それは口座に残高があるからです。
キャシュレスとは、その残高を使う手段の1つに過ぎません。ただし、「銀行に行ってキャシュカードを入れて現金をおろす」手間がありません。「店で現金を渡してお釣りをもらう」手間もありません。
「残高が消滅するリスク」これはサービスを提供している企業のシステムに依存しますので、ないとは言い切れません。あと、災害時に停電すればキャシュレス決済は機能しません。
しかし現実を見ると、日本政府もキャッシュレス・ビジョンとして、2025年の大阪、関西万博に向け、キャッシュレス決済比率40%を目標にしており、将来的な目標は80%です。現在の日本のキャッシュレス決済比率はまだ20%です。参考:経済産業省
一方中国ではアリペイでの決済が主流となっています。
PayPayと提携しているインド最大の決済サービス事業者であるPaytmを見てもモバイル決済の普及は世界的にグローバルスタンダートになっています。
今回このようなPayPayのキャンペーンをきっかけにキャシュレスが促進されれば、より利便性の高い生活を送れると思います。PayPalに名前が酷似しているので紛らわしいのが難点ですが・・
電子マネーの種類を見ても日本は多いです。一企業の寡占は好ましくありませんが、いずれは統一される日が来るのでしょうかね~